研究課題/領域番号 |
02455023
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
斎藤 仁 (齋藤 仁) 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (50134391)
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研究分担者 |
鈴木 博 東京農業大学, 生物産業学部, 助教授 (20162993)
藤井 治枝 東京農業大学, 生物産業学部, 助教授 (20218978)
下島 英忠 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (60216124)
小松 善雄 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (00120882)
中島 常雄 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (40078093)
和泉 雄三 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (80094803)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 日本経済の構造調整 / オホーツク経済圏 / 北海道価格 / グローバルエコノミー / 環オホーツク海圏構想 / 新オホーツク型文化形成 / 自然と共生した人間活動 / 地方の自立的成長 / ボーダーレスエコノミー / 営農集団 / 産地出荷型問屋 / 季節・パ-ト・臨時雇用 / 産業構成 / 観光関連産業 / 消費市場 / 雇用問題 / 網走市域の金融 / 不安定就労 / 情報化 |
研究概要 |
本研究は、日本経済の構造調整が周辺地域にいかなる影響を及ぼしたかを明らかにするため、かつての「辺境」地域である北海道オホーツク経済圏を典型事例として取り上げ、実態分析を行ない、当該地域の自立的な経済的・社会的発展の方向を展望したものである。北海道オホーツク経済圏の経済地域上の特徴としては、経済発展の初発段階から、製造工業部門を欠落させた、鉱業・水産業・林業・農業の四部門を中心とした原料供給基地として位置付けられ、反対に消費市場としては本州からの一方的な商品供給市場として推移して、いわゆる「北海道価格」としての割高な価格形成を行って来た点に特徴があるといえる。こうしたなかでの産業的特性は、第1次産業の比重が道内の他地域に比して高く、さらにこれよりも第3次産業のウエイトが高く、一見都市的に見えるが伝統型のサービス労働と公務労働の比重が高いという独自の構成を示しており、また農業では、専業率がきわめて高く、畑作3品の麦・馬鈴薯.甜系への集中度が高い。観光関連産業は、地域の他の産業との内部循環としての有機的連関が低く、商業では北見地域への商圏流出が問題となっており、林業・漁業では資源枯満・環境・自然保護問題などが生じてきている。雇用問題では、労働人口が微減のなかで,建設・水産加工業、観光関連産業で労働力不足が生じ、雇用形態では季節・パート・臨時雇用の需要が多いという実態である. こうした、産業構造実態を踏まえて自立的な経済・社会発展の方向を展望するためには、グローバルエコノミー時代を迎えた、新たな時代の“環オホーツク海圏構想"のもとでのオホーツク海・北太平洋における生活・経済交流の推進が強く求められているといえよう。環境問題にも視点を当てながら、「特続的可能な発展」を踏まえた世界への発信機能の拡大としての「新オホーツク型文化形成」を最終的に提言した。
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