研究課題/領域番号 |
02504001
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研究種目 |
試験研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
牧田 貢 京都大学, 理学部, 教授 (90012806)
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研究分担者 |
勝沼 淳 (株)ニコン, 光学本部, 主任
松川 英二 (株)ニコン, 精材事業部, 係長
船越 康宏 京都大学, 理学部, 教務職員 (80127133)
安藤 裕康 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (90111559)
山下 泰正 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (50011458)
山下 信哉 ニコン, 精機事業部, 主任
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
36,700千円 (直接経費: 36,700千円)
1991年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1990年度: 26,200千円 (直接経費: 26,200千円)
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キーワード | 回折格子 / モザイク回折格子 / ピエゾ素子 |
研究概要 |
1.エッシェル回折格子(20cm×10cm)2枚を組み合わせたモザイク回折格子制御台、及び、この性能を調べる焦点距離2mの分光光学系を試作した。 2.固定した回折格子に対して、動く回折格子の必要とする制御精度は回転で0.1秒角以下、移動で0.1ミクロン以下と見積られたが、センサ-付ピエゾ素子と板ばね装置の組合せはこの条件を満たした。 3.光源として赤レ-ザ-(6328AÅ)、緑レ-ザ-(5435AÅ)のような強力な単色光を用いれば、容易に2枚の回折格子の反射光の向きと位相を合わせられることが分った。順序としては、まずゼロ次光で回折格子の波長方向の回転と拜みを合わせ、次いで、回折光で回折格子の法線軸まわりの回転で向きを合わせ、最後に回折格子の移動で干渉像を得ることができる。 4.上記3の手続では、レ-ザ-光の波長では位相が合うが、一般にはレ-ザ-波長から離れると共に位相がずれてくる。広い波長域で位相を合わせるためには、2枚の回折格子面が同一平面内になるようにせねばならぬ。白色光ハロゲン光源でゼロ次光を使った実験を行ったが、光源が暗いためよいデ-タが得られなかった。別の方法も何通りか考えられてはいるが、まだこれという調整法は見つかっていない。 5.3の手続きで得られた干渉像がどの位の時間継続して見られるかをテレビカメラで録画した。実験は温度変動が1℃以内の部屋で行われたが、少くとも2時間は干渉像の変化が見られなかった。温度変化の影響を避けるため、制御台の材料としては低膨張鋳鉄、回折格子ブランクにはゼロデュアを使用してある。
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