研究分担者 |
田中 紘幸 三菱電線工業(株), 電子通信研究部, 主席研究員
四ッ谷 雅實 三菱電線工業(株), 電子通信研究部, 部長
花泉 修 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (80183911)
白石 和男 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (90134056)
四ツ谷 雅實 三菱電線工業(株), 電子通信研究部, 部長
四ッ谷 雅実 三菱電線工業(株), 電子通信研究部, 部長
四ツ谷 雅実 三菱電線工業(株)電子通信研究部, 部長
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配分額 *注記 |
43,800千円 (直接経費: 43,800千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1991年度: 10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
1990年度: 30,100千円 (直接経費: 30,100千円)
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研究概要 |
1.ファイバ集積型光アイソレータファラデー回転子,λ/2板,偏光分離素子(ルチル)より成る偏波無依存アイソレータ・チップを作製し,ファイバ・インライン型の構造を実現した。ここで,コア拡大(TEC)ファイバを用いて挿入損失の低減をはかった。次にこれを4本のファイバ・アレイに一括集積した。アイソレータの特性を測定し,アイソレーション45dB,挿入損失3.5dB,反射減衰量47dBと,良好な結果が得られた。この技術は,レンズ・フリー,アラインメント・フリーで集積できるため,光デバイスの大規模集積化には大変適したものである。 今回は偏光分離素子としてルチルを用いたが,これを積層型偏光分離素子に置き換えてより高性能なアイソレータを実現することをめざしている。 2.積層型偏光分離素子(LPS)a-Si:HとSiO_2の交互多層膜から成るLPSを作製し,分離角15.5゚を得た。これは設計値にほぼ等しい。しかしながら,これまで作製したLPSは設計値と比ベて偏光分離角はほぼ一致しているが,挿入損失は大きめであった。積層膜の評価の結果,この過剰損失は膜面の凹凸によるものであることがわかり,バイアス・スパッタリング法により膜表面の平滑化を図った。この方法で作製されたLPSは,常光の損失0.16dB(減衰定数3.6×10^<-3>dB/μm),異常光の損失0.17dB(減衰定数3.9×10^<-3>dB/μm)と,非常に低損失なものが得られた。これをアイソレータに利用すれば低挿入損失,高アイソレーションが期待できるため,現在LPSを用いたアイソレータの試作を行っているところである。
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