研究課題/領域番号 |
02555023
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料力学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高橋 清 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (10010795)
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研究分担者 |
崔 洛三 九州大学, 応用力学研究所, 助手 (10227340)
桜田 泰弘 九州大学, 応用力学研究所, 助手 (50038543)
新川 和夫 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (00151150)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 高速度撮影 / 2像面撮影 / スパ-クカメラ / コ-ステック法 / 光弾性法 / 動的破壊靭性 / 破壊速度 / 二像面撮影 / 分枝 / デュアルフォ-カス撮影 / クランツ・シャルディンカメラ / シャドウグラフィ- |
研究概要 |
2像面の同時高速度撮影を可能とする高速度撮影装置を試作した。また、この装置を用いて主として高分子及びガラス材料の動的破壊に関する実験力学的研究を行った。 1.試作した装置の諸元は次の通りである。 (1)2像面撮影:カメラ内の半透鏡による光線の振り分けと、独立して移動可能な2枚のフィルム面への結像。(2)撮影速度範囲:毎秒1駒〜毎秒12.5万駒,中途で3回まで変速が可能,プログラム・デジタル・プリセット方式。(3)総撮影駒数:30+30=60。(4)光源:スパ-ク光源合計30個,各光輝時間0.6マイクロ秒。 2.この装置を用いて行った研究で次のような成果が得られた。 (1)高速破壊における分岐に関する新しいクライテリオンの提案 き裂の枝分れの開始条件として「単位時間当りの解放エネルギ-が物質固有の限界値に達するとき」というクライテリオンを提案。 (2)光弾性法とコ-ステック法の同時撮影が可能となり、高速度現象の観察時における両方法の特徴の相互チェックが可能となった。 (3)計装化衝撃試験時の利用により衝突棒ないしハンマ-からの衝撃力信号の解釈が飛躍的に容易となった。 (4)シャドウグラフィ像の鮮明度向上のための研究を行い、直径1mm以下のピンホ-ルでスパ-ク光源をおおうことが有用であることを見出し、カメラの性能改善を行った。 (5)動的破壊靭性の測定における試験片形状依存性に関する研究を行い、靭性とき裂速度の関係に対して試験片の形状が影響を与えることのあることを見出した。 (6)接合界面における動的破壊挙動の研究にこの装置が有用であることが示された。
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