研究課題/領域番号 |
02555030
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
植松 哲太郎 富山県立大学, 工学部, 教授 (40151831)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 電解ドレッシング / インプロセスドレッシング / ツイン電極 / メタルボンド砥石 |
研究概要 |
1.ツイン電極電解ドレッシング法における電気的、機械的条件および砥石条件の影響を最終的に確認するために次の2項目の調査を行なった。 (1)メタルボンドダイヤモンド砥石の研削能力を持続させることが最も難しい超硬合金の溝入れ研削実験を行ない、ツイン電極インプロセス電解ドレッシング法と中切込み・中送り速度研削条件の組み合わせを採用することにより、きわめて長期間にわたり低い研削抵抗状態が続き、被加工材の溝の形状精度も満足できる値に維持されることがわかった。電解電流は砥石単位幅当り2〜3A/mmが望ましい。 (2)ツイン電極電解ドレッシング法を研削作業開始前のプリプロセスドレッシングにも適用可能とするため、電解電流およびドレッシング時間の影響を調査した。その結果、低結合度のメタルボンドダイヤモンド砥石では電解電流1A/mmでは約5分、3A/mm以上では約1分で従来のWAスティックによる方法と同程度のドレッシング効果が得られること、結合度の高い砥石の場合は砥石単位幅当り5A/mmの電解電流を必要とすること、砥石粒度#170〜#1000の範囲では必要な電解電流および電解時間は粒度間で差異がないこと等がわかった。 2.上記実験結果およびこれまでの研究成果にもとずいてツイン電極電解ドレッシング用電源装置の設計を行なった。その主仕様は次の通りである。(1)入力:交流200V、(2)出力波形:交流、半波交流、直流、(3)出力電圧・電流:0〜240V、最大30A、(4)電圧および電流は独立に設定可能なこと、(5)過大電流防止等の安全装置付き。 3.上記仕様の電源装置を外注により製作した。出来上がった電源装置が実際の研削作業において十分満足のいくドレッシング性能を発揮することを確認した。
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