研究課題/領域番号 |
02555036
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械要素
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研究機関 | 宮城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
庄司 彰 宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (40042246)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 非接触軸受 / 磁石 / プラスチック / 着磁 / 磁束密度 / 動的試験 / 位相遅れ / 軸受 / 複合材料 / 射出成形用キャビティ / 着磁ヨ-ク |
研究概要 |
本研究はクリ-ンル-ムや宇宙など極端に塵やほこりを嫌う環境下で使用される軸受を従来にない永久磁石を利用した非接触プラスチック磁石軸受の開発を目的としたものである。本研究は平成2年度、平成3年度に渡る研究であり、本年度は最終年度として下記の実験研究を行い、研究実績を上げた。 (1)前年度のプラスチック磁石軸受の外輪の表面磁束密度分布が不安定であったので、着磁実験をやり直した。実験は住友ベ-クライト(株)で行った。 (2)前年度試作を内輪、外輪用表面磁束密度測定機を改良してさらに、専用の変位計を取り付け、表面磁束密度の測定を行った。かなり円周方向で安定した値を示した。 (3)前年度試作の動的軸受試験機を改良、2台のロ-タリ-エンコ-ダでの角度をパソコンに入力、同時にディスプレ-に位相差としてグラフ化するシステムを作り、デ-タの信頼性とスピ-ドアップ化を行った。 (4)プラスチック磁石軸受として、外輪と内輪を組み立てたときの磁力線分布などのシミュレ-ションを住友ベ-クライト(株)で行った。 (5)成果報告を日本機械学会全国大会講演会(名古屋大学)で報告、さらに、続報を日本機械学会プラスチック機能部品の設計と加工に関するシンポジウム(東京)で発表予定。(1992年6月) 以上、本研究におけるプラスチック磁石軸受の開発は初期の目的を達成し、非接触軸受として十分可能なことが分かり、動的試験でも角度位相がほとんどなく、クリ-ンル-ムや宇宙などでの計測機器を中心とした軽負荷用軸受としての応用が可能となった。
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