配分額 *注記 |
9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1990年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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研究概要 |
本研究により得られた成果は次の通りである。 1.新強弾性五酸化タンタル単結晶の物理定数を,振動子を用いる共振法で初めて測定した。 2.分割導波路型弾性表面波コンボルバの効率に対する厳密な理論解析を行った。すなわち,△V/Vガイドの導波特性を精密に求めることによって導波路上に発生する非線形成分を計算し,それを励振源として導波路と直交方向に発生する2ωSAWの解析に成功した。 理論に基づいて128°YX-LinbO_3基板上の弾性表面波非線形効果によるコンボリューション出力の発生効率を厳密に数値解析を行い,従来の実験値に合う結果を得た。この結果,弾性表面波コンボルバの設計(基板のカット,導波路形状)を可能になり,カット角を大きくすることで効率が約8dB改善されることを数値解析よって明らかにした。 3.分割導波路型弾性表面波コンボルバを作成し,出力電極指の電気抵抗の影響を調べた。高周波化することにより,1本当りの電気抵抗が無視できなくなるため,出力電極を分割し等価的な電気的損失を軽減できた。4等分することで,約20dBの改善が行えた。 4.これまで知られていない弾性表面波導波路上の弾性表面波非線効果を明らかにした。導波路を小さな金属薄膜に置き替えて作成したドットアレーに弾性表面波を励起させると,非線形効果が強調され,2倍周波数の弾性表面波が発生し,入力周波数とドットの周期によって伝搬方向が制御可能であることを示した。
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