研究課題/領域番号 |
02555065
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
谷本 正幸 名古屋大学, 工学部, 教授 (30109293)
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研究分担者 |
小林 正明 松下電器産業, 映像研究所, 主担当
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | TAT方式 / 帯域圧縮 / 画像記録 / VTR / 4相PSK / ミラ-スクエア符号 / FM記録 / 直接記録 / 磁気記録 / 高精細画像 / 帯域圧縮記録 |
研究概要 |
研究実施計画に従って研究を遂行し、ほぼ初期の成果を得たのでその概要を以下に記す。1.帯域7MHzの高精細画像信号をTAT方式によって1/2に帯域圧縮し、改造したβーVTR及びSーVHS VTRに記録・再生する二つの実験システムを構築した。帯域圧縮した画像記号はVTRの輝度信号記録帯域にFM方式で記録し、制御信号は低域変換色信号記録帯域に4相PSK変調記録方式またはミラ-スクエア符号直接記録方式で記録した。2.再生された4相PSK信号のキャリア周波数またはミラ-スクエアの同期クロック周波数を逓倍したものを再生画像信号のリサンプリングクロックとすることにより、VTRのジッタを吸収して安定な再生画像を得ることができ、TAT帯域圧縮による高精細画像記録に成功した。3.再生画像の解像度は非圧縮の場合の約1.6倍〜1.8倍に向上した。再生画像のSN比は約35dB、制御信号のビット誤り率は10^<ー7>から10^<ー5>の範囲であった。4.再生画像中に見られた高調波歪と制御信号からの干渉の原因を探求した結果、高調波歪はFM記録再生系の伝達特性によって生じること、干渉は制御信号とFM信号の3次歪によるものが支配的であることが分かった。5.FM信号を用いた伝達特性の測定システムを開発して測定を行った結果、FM記録再生系の位相特性は記録レベルによらずほぼ直線的であること、振幅特性は高調波歪の原因となる奇数次特性の成分が大きく、その成分の大きさは記録レベルによって大きく変化することが分かった。6.FM信号の記録レベルが450mV_<pーp>のとき、最大高調波歪を6.6%以下に抑えることができた。7.ミラ-スクエア符号を用いた直接記録方式の場合は4相PSK変調記録方式の場合より干渉が小さくできるが、磁気系の低域しゃ断特性を補償するため、低域での等化を厳しく行う必要があることが分かった。
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