| 研究分担者 |
石浦 菜岐佐 大阪大学, 工学部, 講師 (60193265)
出口 弘 大阪大学, 大型計算機センター, 講師 (30197826)
荒木 俊郎 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (70107077)
熊谷 貞俊 大阪大学, 大型計算機センター, 教授 (10093410)
宮原 秀夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029314)
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| 研究概要 |
VLSIの計算機援用設計(CAD)のための並列処理技法に関する研究を行ない,それに基づき並列計算機用CADシステムを試作開発した.その結果,以下に示すような成果を得た.
1.従来MOS回路にのみ適用されていた波形緩和法を拡張し,従来の直接法では不可能であった大規模なバイポ-ラ回路の回路シミュレ-ションにも適用できる手法を開発した.
2.離散事象シミュレ-ションのアルゴリズムを応用した,並列論理シミュレ-ション手法を開発した.それに基づき,購入した並列処理向きマイクロプロセッサ(トランスピュ-タ)を用いて,論理シミュレ-ション用CADエンジンを構成した.さらに,他のいくつかの並列処理システム上でもシミュレ-タを実現し,それらの評価,検討を行なった.
3.故障シミュレ-ションに関して,高速でメモリ使用量を節約できる手法を開発した.さらに,MOSトランスミッションゲ-トを含むVLSIにも適用できる手法を開発した.また,連想記憶を利用し並列にシミュレ-ションを行なう手法を提案し,その評価,検討を行なった.
4.配線問題を分割し,並列に処理する手法を開発した.それに基づき,複数の計算機がネットワ-クを通して接続されている疎結合な分散処理環境上に配線システムを実現し,評価,検討を行なった.
5.トランスピュ-タ用並列処理言語Occamに関して,汎用ワ-クステ-ションのマルチウィンドウシステム上に実現したシミュレ-タにより,統合的な開発環境を構築した.
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