研究課題/領域番号 |
02555078
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐藤 進 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (50005401)
|
研究分担者 |
沖野 芳弘 松下電器産業(株), 技術本部, 副参事
能勢 敏明 秋田大学, 鉱山学部, 講師 (00180745)
石亀 昌明 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (00108581)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | 光ディスクヘッド / 液晶レンズ / 液晶マイクロレンズ / 焦点可変レンズ / 液晶レンズの駆動法 |
研究概要 |
1.種々のネマティック液晶における光学定数を用いて、液晶によるレンズ設計の基本指針を確立し、最適な液晶材料を選定した。又、有限要素法により一次元の液晶レンズを模凝した不均一電界中における液晶分子配向の解析を行った。次に、非対称構造の液晶マイクロレンズとして、ホモジニアス・ホメオトロピック・及びハイブリッド配向の液晶マイクロレンズをそれぞれ作製し、その電圧印加に対する集光特性を詳細に測定した。その結果、ハイブリッド配向とすることで液晶分子の配向の乱れの原因となるディスクリネーションの発生を抑制することができたが、レンズの光軸が偏るという難点が見られた。 2.そこで、レンズの設計方針を一部変更し、両方の電極基板上に開口部を有する対称構造の液晶セルによる液晶レンズの試作を行った結果、ディスクリネーションが発生しない優れた集光特性を有するレンズを開発することができた。さらに、液晶のレンズ特性の解析を行い、液晶レンズの特性を大幅に改良することができた。 3.液晶レンズを駆動する電圧を急に可変すると、対称構造の液晶レンズにおいても集光特性が悪化する主な原因となるディスクリネーションが発生する場合が多い。そこで、液晶レンズの駆動電圧波形について種々検討を行った結果、液晶レンズにおける駆動法として過渡応答時の駆動波形や電圧の上昇速度、及び印加電圧の変調法等を考慮することにより、ディスクリネーションを抑制し、レンズの集光特性を改善することができた。 4.液晶レンズにバイアス電圧を加え、その電圧を可変することで光ヘッドに適用する場合の応答特性及びその再現性等の問題点を解消することができ、光ヘッドへの応用としての基礎的特性を得ることができた。 5.研究成果の取りまとめを行った。
|