研究課題/領域番号 |
02555124
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
友澤 史紀 東京大学, 工学部, 教授 (50211404)
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研究分担者 |
山崎 聡 日産化学工業(株)中央研究所, 機能材料研究部, 研究員
堀 孝廣 日産化学工業(株)中央研究所, 機能材料研究部, 主任研究員
原 謙治 (株)小野田, リフレッシュ事業部, 技術部員
桝田 佳寛 建設省建築研究所, 第2研究部, 室長
野口 貴文 東京大学, 工学部, 助手 (80208321)
伊部 博 (株)小野田, リフレッシュ事業部, リーダー
中村 裕二 日産化学工業(株), 中央研究所・機能材料研究部, 研究員
堀 孝広 日産化学工業(株), 中央研究所・商品研究部, 副主任研究員
北川 明雄 日産化学工業(株), 中央研究所・商品研究部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート造 / 補修 / 腐食 / 塩化物イオン / 防錆剤 / 低圧注入 / 亜硝酸イオン / 塩化物イオンモル比 / 拡散 / 亜硝酸塩系防錆剤 / 塗布含浸 / 鉄筋コンクリ-ト造 / 海砂 / 鉄筋防食技術 / 自然電極電位 / マクロセル |
研究概要 |
1.腐食抑制に必要な亜硝酸イオン量に関する検討 (1)コンクリート中に含まれる塩化物イオン量が増大するにともない、鉄筋の腐食抑制に必要な「亜硝酸イオン/塩化物イオン」モル比は増加する。 (2)塩化物イオン濃度にかかわらず、モル比が1以上であれば鉄筋はほぼ完全に防食される。 2.亜硝酸イオンの偏在が腐食抑制効果に及ぼす影響 (1)亜硝酸イオンの存在しない領域がある場合、鉄筋のその領域にある部分はアノードとなり、さらにアノード領域がカソード領域よりも小さい場合、アノード領域の鉄筋の腐食はマクロセル腐食により促進される傾向にある。 (2)亜硝酸イオンが鉄筋全領域にモル比0.5以上の濃度で存在する場合には、偏在があってもマクロセル腐食は認められず、モル比1以上の範囲であれば亜硝酸イオン濃度差が生じても、鉄筋は防食される。 3.各種含浸方法による亜硝酸塩系防錆剤の浸透・拡散 低圧注入工法によれば、亜硝酸塩系防錆剤を高濃度で、広範囲に、速く浸透させることが可能であり、表面からの含浸ではコンクリートの含水率が高いほど亜硝酸塩系防錆剤の浸透は抑制される。 4.各種補修工法の防食効果の評価 微細ひびわれの発生した鉄筋コンクリート試験体に対する各種補修工法の腐食制効果について実験的に検討した結果、亜硝酸塩系防錆剤の低圧注入工法は非常に優れた防食工法であることが認められた。
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