研究課題/領域番号 |
02555125
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
時松 孝次 東京工業大学, 工学部, 助教授 (50134846)
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研究分担者 |
吉見 吉昭 清水建設(株), 技術研究所, 技術顧問
翠川 三郎 東京工業大学, 総合理工, 助教授 (00143652)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | レ-リ-波 / 物理探査 / 災害予測 / S波速度 / 液状化 / 表面波 / 地震 / 被害予測 / 地盤災害予測 |
研究概要 |
地表面の1点に置いた定常鉛直振動源および不規則鉛直振動源から発生するレ-リ-波を離れた地点で計測し、その分散曲線、回転軌跡をリアルタイムで計算することが可能な計測解析システムを作成、その有効性を現場実験を行なって検討した。この結果、レ-リ-波が卓越した波をとらえるためには、起振源から測定波長の少なくとも1/4以上離れた地点で計測する必要のあること、及び計測波には高次モ-ド成分が含まれていることが示された。次に波動論より高次モ-ドの影響を考慮した理論分散曲線と回転軌跡の算定方法を提示し、その有効性を現場実験より確認した。次にパラメトリックスタディを行ない、高次モ-ドが発生しやすい地盤条件と観測条件を明らかにした。さらに、この算定法と最適化手法を組合せて、観測された分散曲線からレ-リ-波の高次モ-ドと回転軌跡を考慮して、表層地盤のせん断波速度構造を同定する逆解析プログラムを作成し、その有効性をPS検層結果と比較し検討した。これらの結果に基づいて、さらに短周期微動のアレイ観測により、レ-リ-波分散曲線を得る手法を開発し、その有効性を原位置調査により確認した。 一方、室内試験結果から、拘束圧と間隙比で正規化したせん断波速度(S波速度)と液状化強度の間に高い相関のあることを明らかにし、正規化したせん断波速度を用いて砂地盤の液状化強度が予測できる可能性を示し、その妥当性を現場実験を行なって検討した。また、開発したレ-リ-波探査に基づいて地盤の応答特性を考慮して簡便に液状化危検度の予測を行う方法を提案した。その有効性を新潟地震および日本海中部地震で被害を受けた地区の現地調査から明らかにした。
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