研究課題/領域番号 |
02555176
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田代 昌士 九州大学, 機能物質科学研究所, 教授 (40038576)
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研究分担者 |
澤田 剛 九州大学, 機能物質科学研究所, 助手 (90240902)
都築 廣久 九州大学, 中央分析センター, 助手 (80231439)
柘植 顕彦 九州大学, 機能物質科学研究所, 助手 (80179986)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1990年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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キーワード | 重水 / 重水素標識法 / ラネー合金 / フェノール類 / 安息香酸 / 脂肪酸 / アルカン / コルベ電解反応 / 重水標識化合物 / アルカン類 / ラネ-Cu-S1合金 / ラネ-Ni-A1合金 / 世俗的脱臭素化反応 / 核磁気共鳴スペクトル / 重水素標識 / サルチル酸 / アスピリン / ラネ-合金 / NaODーD_2O / NMRスペクトル |
研究概要 |
本研究で得られた成果は下記のようにまとめることができる。 1.ブロモフェノール類を10%NaOD中ラネーCu-Al合金で処理すれば対応する重水素標識フェノール類を高収率かつ高同位純度で得ることができた。なおNi-Al合金を用いると重水素標識シクロヘキサンが生成することを明らかにした。 2.ブロモ安息香酸類を先の手法で重水化し、19種類の重水素標識安息香酸を系統的に合成することに成功した。 3.重水素標識サルチル酸及びアスピリンを合成し、それぞれの生理活性について検討した。たとえば重水素標識サルチル酸は細胞の異常分裂を示すことが明らかとなった。 4.含ハロゲン脂肪酸及び不飽和酸の重水中ラネー合金で処理する還元反応を利用することにより、部分的に重水素標識脂肪酸を合成しそれらの生成経路を明らかにした。 5.ブロモチオフェンカルボン酸の還元的重水素標識法において、ラネーCu-Al合金を用いるとチオフェン環の解裂反応は進行しないが、ラネーNi-Al合金の場合には対応する合金重水素標識脂肪酸が生成することを見いだした。 6.上記の方法よって得られた部分的及び完全重水素標識脂肪酸のコルベ電解反応及び交差コルベ電解反応の応用で、より長鎖の重水素標識脂肪酸及びアルカンが得られることを明らかにした。なお、本電解反応には超音波照射が有効であることを見いだした。
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