研究課題/領域番号 |
02555179
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
宇根山 健治 岡山大学, 工学部, 教授 (00033150)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | フッ素 / 電解酸化 / トリフルオロメチル化 / フッ素化 / フッ素化合物 / 電気化学 / 有機電解合成 / トリフルオロ |
研究概要 |
電解フッ素化反応の研究として、以下の3項目を実施した。 1)新規電解フッ素化反応の開発 トリフルオロ酢酸をアセトニトリルー水中で定電流電解し、高効率でトリフルオロメチルラジカルを生成する条件をつきとめた。次に、各種のペルフルオロアルカン酸に適用したところ、ペルフルオロオクタン酸、ブタン酸及びジフルオロ酢酸で、目的を達成した。電解二量化反応は50〜80mA/cm^2、アセトアミド化、又はヒドロキシ-トリフルオロメチル化は低電流密度で、また、ビストリフルオロメチル化は高電流密度(200mA/cm^2)で最適であり、電流密度が生成物選択性に大きな影響をおよぼすことを明らかにした。酸素共存下での電解ではアクリル酸メチルのβー位にCF_3基を、αー位にオキソヌはヒドロキシ基を同時に導入する電解オキシ-トリフルオロメチル化を見い出した。 2)0.1Kgスケ-ルでのMAの電解 スケ-ルアップを図る目的で、流動式電解槽でMAを電解した。MA240ml、TFA160mlをNaOH8gを含むMecNーH_2O(1200mlー84ml)で70mA/cm^2の電流密度で電解したところ、トリフルオロメチル2量化体を162g(50%)結晶として製取した。高い電流密度ではジュ-ル熱による発熱があり、TFAの電流効率が減少するので、冷却部分の改良が必要であることが判った。TFAがMAより10倍以上高価であるので、MAを1.2〜1.5倍使用し、TFA基準で50%程度の収率が確保でき、スケ-ルアップの試験的研究は一応所期の目的を達成した。 3)電解酸化による2ートリフルオロメチルベンズイミダゾ-ル合成N、N'ー置換トリフルオロアミジンをアセトニトリル中で電解酸化し、目的のベンズイミダゾ-ルを合成する方法を開発した。
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