研究課題/領域番号 |
02556005
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 石川県農業短期大学 |
研究代表者 |
加納 恭卓 石川県農業短期大学, 農学部, 助教授 (80115823)
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研究分担者 |
福岡 信之 石川県砂丘地農業試験場, 技師 (40199196)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 破生間隙 / 空洞 / 高地温 / オーキシン / 木化 / 柔細胞 / CPPU / 分裂活性 / 源助ダイコン / 空洞発生 / 木部柔細胞 / 道管群 / 離反速度 / 高地温処理 / オ-キシン処理 / 道管の数 |
研究概要 |
本研究は、石川県で夏まき栽培されている源助ダイコンに多発する、根部の中央部が縦に空洞になる空洞症の発生機構を解明し、空洞発生の防止対策を確立し、夏まき栽培における高品質の源助ダイコンの生産技術の体系化を目的としている。 1.全生育期間高地温を処理すると、根部中心部の破生間隙周辺の柔細胞にリグニンが集積し、空洞が発達した。 2.生育中期に高地温あるいはオーキシンを処理すると、発達した間隙の周辺の柔細胞にリグニンが集積し、間隙は空洞へと発達した。しかし、生育初期あるいは生育後期では破生間隙が存在しないので空洞は発達しなかった。このように、破生間隙が存在し、その周辺の柔細胞が木化すると、間隙の中へと柔細胞が増生・侵入できなくなるため、その後の葉部の増加による根部肥大に伴い、間隙は空洞へと発達する。 3.細胞分裂を促進するサイトカイニン様物質であるCPPU{N-(2-chloro-4-pyridyl)-N-phenylurea}を処理すると、高地温下でも根部中心部の柔細胞にリグニンは集積せず、空洞の発達も抑制された。 4.栽植密度を高くして栽培すると、根部肥大は抑制され空洞は発達しなかったが、低くして栽培すると肥大は促進され、空洞は発達した。 以上より、空洞の発達を防止し、高品質の源助ダイコンを生産するためには、1)高地温の回避、あるいは細胞分裂促進物質の利用により生育中期の根部中心部の柔細胞の分裂活性を高め、間隙への柔細胞の増生・侵入を促進する。2)後期の根部肥大を抑制する、のいずれかの対応が必要である。2)の解決法は収量が減少するので経営上困難である。1)の場合、高温の回避は夏まきの場合実際栽培上難しい点が多いので、CPPUの葉面散布により空洞の発達を抑制する方法が良いと考えられる。
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