研究課題/領域番号 |
02556021
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
有馬 孝礼 東京大学, 農学部, 助教授 (10144057)
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研究分担者 |
石原 茂久 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (90027160)
平井 信之 静岡大学, 農学部, 教授 (70023439)
中村 昇 東京大学, 農学部, 助手 (30180384)
信田 聡 東京大学, 農学部, 助手 (00201541)
屋代 真 新潟大学, 農学部, 教授 (00018532)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | 木質材料 / コンクリ-ト / 一体化内装 / 型枠用合板 / 断熱防露 / マウス / 付着力 / 超音波 / 水和熱 |
研究概要 |
鉄筋コンクリ-ト造建築物は集合住宅はもとより学校やオフィスの大宗をなすものである。住宅は“量から質“の時代に大きく変わりつつあり、学校やオフィスは長時間のストレスをその環境でどのように対処していくかが、冷暖房の負荷などと並んで重要な課題になっている。一方それを建設する時に用いるコンクリ-ト型枠用合板はコンクリ-トの打設養生後とりはずし、約3回の再使用の後、焼却、投棄の処分がなされている。これが地球環境問題として熱帯多雨林の伐採や都市から排出されるゴミ処理あるいは資源の無駄使いとして批判されている。木材資源も人工造林木針葉樹への転換やカスケ-ド型の再利用と並んで、炭素資源のストックとしての視点も重要になってきている。コンクリ-ト躯体と内外装工事の分離をすることなく、型枠用合板を残して内外装工事を行ったとすると下地の不用、施工の手間の節約という大きな変革だけでなく、断熱、防露などの性能向上はもとより木質材料の持つ特性を付与し、居住性、外観などに多彩な新たな変化を与え、豊かな居住空間の形成が期待できる。 1.型枠用合板とコンクリ-ト間の付着およびコンクリ-ト打設後の水分挙動、コンクリ-トの乾燥の経時的変化について計測を行った。モルタル下地合板や木毛セメントのようなものには投錨効果が期待できる。また、弾性波、超音波の速度計測はコンクリ-トの打設養生における付着、水分変動、硬化などの状態評価に貴重な情報をもたらす。 2.型枠用合板ーコンクリ-ト一体化構法は防露、断熱、調湿性能では木質のもつ特性が有効に生かされる可能性が認められ、マウスによる生理機能、行動と温熱環境との関連は生活空間改善を示唆した。 3.型枠用合板および木材の壁の防火、耐火試験による燃焼、炭化性状火炎貫通における厚さの効果が著しいことが明らかになった。
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