研究課題/領域番号 |
02556022
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
甲斐 勇二 静岡大学, 農学部, 教授 (60022068)
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研究分担者 |
滝 欽二 静岡大学, 農学部, 助教授 (00022252)
吉田 弥明 静岡大学, 農学部, 教授 (10126790)
平井 信之 静岡大学, 農学部, 教授 (70023439)
寺谷 文之 静岡大学, 農学部, 教授 (50022174)
野橋 健三 静岡県工業技術センター, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1990年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | ヤニ浸出防止 / 光変色防止 / セミカルバジド / ベイマツ / カラマツ / 接着性 / 塗装性 / クロマツ / 加圧注入 |
研究概要 |
1.木材のヤニ浸出と光変色の防止効果 ベイマツ材のほかクロマツ材やカラマツ材もセミカルバジド処理によってヤニ浸出が防止された。またセミカルバジド処理によって、ベイマツ材とクロマツ材の光変色は防止されたが、カラマツ材の光変色は促進された。 2.薬液の加圧注入条件 ベイマツ材の加圧注入処理については、1)減圧行程が前処理として有効であり、2)加圧速度は毎分1kg/cm^2以下、3)最高圧力は13kg/cm^2以上必要で、木材の含水率は約17%が適当であることがわかった。 3.セミカルバジド処理によるヤニ成分の挙動 セミカルバジド処理によりヤニ成分はその一部が溶出されるかあるいはヘキサン不溶の物質に変換され、さらにヤニ成分に1.48から0.59%の窒素が導入されて、その粘性を増大させることがわかった。 4.セミカルバジド処理材の塗装性 セミカルバジド処理ベイマツ材を塗装しても、特に塗装障害は見られなかった。またセミカルバジド処理によって発現した光変色防止効果は、塗装により減少することなくむしろ赤変防止に関して相乗効果が認められた。 5.セミカルバジド処理ベイマツ材の接着性 酢酸ビニル樹脂エマルジョンを用いて作成したセミカルバジド処理材の試験片についてブロックせん断試験を行った結果、接着強さと木破率は共に処理材の方がやや高く、したがってベイマツ材へのセミカルバジド処理は接着性能を阻害しないことがわかった。
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