研究課題/領域番号 |
02557021
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学
|
研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
石井 明 国立予防衛生研究所, 寄生動物部, 部長 (40012752)
|
研究分担者 |
朝日 博子 国立予防衛生研究所, 寄生動物部, 主任研究員 (90231109)
松田 彰 北海道大学, 薬学部, 教授 (90157313)
保田 立二 岡山大学, 医学部, 教授 (30092357)
太田 伸生 岡山大学, 医学部, 助教授 (10143611)
綿矢 有佑 岡山大学, 薬学部, 助教授 (90127598)
周東 智 東洋醸造KK, 探索研究所, 研究員
安田 新 旭硝子KK, 研究開発部, 主幹研究員
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1991年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1990年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | 原虫 / リーシュマニア / ヌクレオシド・アナログ / リポリーム / イノシンアナログ / マクロファージ / 駆虫薬 / SDDS / リ-シュマニア / ヌクレオシドアナログ / リポソ-ム / マクロファ-ジ |
研究概要 |
カラ・アザールなどリーシュマニア症の病原体であるLeishmania donovaniのin vitro培養を行い、原虫をマウスに接種して薬物の効果を検定してきた。Pentostamを陽性対照として、マウス肝細胞の原虫寄生を示標としてL.D.unitを出した。sulfamoyldapsone(SDDS)についての成績をまとめて報告公表した。SDDS100mg/kg経口投与は感染后13日間で70%抑制率を示し、100mg/kg筋肉注射5回投与で65%抑制を示した。リポソームに封入した5mg/kg静脈内注射では抑制率51%であった。SDDはL.donovaniに治療薬となりうると考えられた。3-deoxyinosineの関連化合物を3種類合成したが、L.donovaniのマウス感染性の低下などの問題が生じ、現在効力検定系の再構築中である。リポソーム封入の条件、改良などについては別途進行中である。Trypanosome cruziについてin vitro培養系のシステムを構築しPentamidineを陽生対照として効力検査のシステムを構築したが、各種抗生部質の中に一二、効力を示すものがあったが、特別のものは未だでていない。熱帯熱マラリアPlasmodium falciparumについてはin vitro培養系をつくり、原虫血症を算定するシステムを構築したが、算定に手数と時間が必要で、未だ充分に活用できていない。Plasmodium bergheiネズミマラリアのin vivoのシステムで生存をみる系をも加えて別の化合物の効果をみた成績が協力研究者により出されたので、将来は各系で調べる事が可能であると考えられる。イノシン系化合物は南米のLeishmania感染患者の皮膚病変に対し軟膏を作り試して貰う機会があったが、濃度の関係か有効な成績は得られていない。
|