研究課題/領域番号 |
02557049
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木村 元喜 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00031964)
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研究分担者 |
野本 亀久雄 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50037355)
杉町 圭蔵 九州大学, 医学部, 教授 (00038762)
戸上 昌紀 日本合成ゴム株式会社, 筑波研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
17,900千円 (直接経費: 17,900千円)
1992年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1991年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1990年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
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キーワード | LAKcell / LIFROC culture apparasus / Liquid-Filled rocatory culture / Lymphokine-activated killer cell / Adopted immnunotherapy / Lymphocyte culture / High-densicy cell culture / Lung cancer / LAK細胞 / 肺癌 / 術後補助療法 / 高密度培養 / 回転培養 / 養子免疫療法 / インターロイキン2 / LAT細胞 / キラ-細胞 / インタ-ロイキン2 / 小型高密度長期培養装置 / 高密度・回転浮遊培養 / リンパ節リンパ球 / 術後アジュバント療法 / リンパ球培養 |
研究概要 |
肺癌術後の補助療法として、Ivmohoksne-activated killer(LAK)細胞を用いた養子免疫療法の独自のプロトコールを作成した。その特徴は、低用量のインターロイキン2(IL-2)を6日間皮下連投すると共に、手術時に郭湾される所属リンパ節のリンパ球より誘導されたLAK細胞を移入することである。このプロトコールで、病理学的病期I期の肺癌術後の患者19例を対象に臨床試験を行った。発熱、倦怠感、5%以下の体重増加、浮腫等の副作用が認められたが、治療終了後4日以内に軽快消失し、生命に関わるような重〓な副作用は認められなかった。19例中13例に、治療後の末梢血リンパ球のLAK活性発現が認められた。本実験により、術後補助療法としてのLAK養子免疫療法は、毒性は軽度で、免疫学的に十分に有効であることがわかった。 本治療実施の為には、大量のリンパ球を培養する簡便な装置が必要である。従って、LAK専用の新しい培養システム(LIFROC培養装置 Liouid Filied Rofarv Culture)も並行して開発した、LIFROC培養装置は、基本的には透析膜を用いて、培養槽とメディウム灌流槽を境する透析培養システムを採用した。培養槽自体を回転することによって、細胞とメディウムの攪拌を行ったこと、細いシリコンチューブを用いて、培養槽に直接酸素を供給したことが特徴である、このLIFROC培養装置によって、最高2.7K10^7/mの細胞密度まで培養可能であった。その時の生細胞率は、90%以上で、LAK活性も維持されていた。従来の継代静置培養法に比し、基礎培地、IL-2、血清がそれぞれ20%、84%、96%節約可能となった。 LIFROC培養装置を、リザーバーや細胞回収器具などと共にディスポ-ザブル化することにも成功し、臨床の現場で使用可能なLAK細胞の培養のための培養システムが完成した。
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