研究課題/領域番号 |
02557058
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
下地 恒毅 新潟大学, 医学部, 教授 (30040158)
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研究分担者 |
藤原 直士 新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (70181419)
飯田 誠之 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90126467)
作田 共平 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (60143814)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 硬膜外・クモ膜下腔 / 微小内視鏡 / 組織自家蛍光画像 / 自家蛍光スペクトル / 脳虚血 / NAD(P)H / 脳組織自家蛍光 / 自家蛍光画像 / 蛍光スペクトル / 石光ファイバー / 色素レーザー / レ-ザ- / 自家蛍光 / ファイバ-スコ-プ / NADH / 色素レ-ザ- |
研究概要 |
本研究では硬膜外・クモ膜下腔組織の拡大内視、蛍光内視および蛍光スペクトル解析による同領域の疾患の診断、病態の把握を目的として、(1)蛍光測定用微小ファイバースコープの作製と測定法の検索、(2)Invivoにおける脳組織自家蛍光変化のスペクトル解析等の検索を中心に、同蛍光測定用微小ファイバースコープの応用について検討した。 作製した蛍光測定用微小ファイバースコープは外径1mmで、紫外光励起を可能にするため照射用ライトガイドには0.245mmφの石英ファイバーを用いた。この紫外光励起用ファイバーは従来の可視光用微小内視鏡および超高感度カメラと組み合わせにより蛍光画像の撮像に使用できる。また、同時に作製した紫外光照射・集光用石英同軸石英ファイバーをマルチチャネル分光装置と組み合わせることにより、従来よりも高感度で組織蛍光スペクトル解析が可能となった。同光ファイバーシステムにより測定された脳表面組織の自家蛍光スペクトルでは400nmおよび460nm付近にピークをもつ蛍光成分が認られ、ラットを用いた脳虚血実験では脳虚血中NAD(P)Hに由来する460nm付近の蛍光強度の著明に増加が認められた。400nm付近の蛍光強度は虚血前後を通じてほとんど変化がなかった。これら2波長の蛍光強度比(R_<470/400>)は蛍光の絶対強度変化に関係なく脳虚血時の上昇、再開通後の低下が認められ、R_<470/400>は蛍光の絶対強度の変化に影響されずにNAD(P)Hの変動を表すものとして、虚血のモニターに応用できることが示唆された。以上、蛍光測定用微小ファイバースコープを脳組織自家蛍光に適用することにより組織酸素化モニターへの応用が可能で、とくに、複数波長の同時解析が有用であることが示唆された。
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