研究課題/領域番号 |
02557060
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小松 徹 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80109777)
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研究分担者 |
木村 智政 名古屋大学, 医学部, 講師 (50161568)
島田 康弘 名古屋大学, 医学部, 教授 (50028669)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 心拍変動 / 周波数解析 / 自律神経 / 麻酔深度 / 吸入麻酔時 / 圧反射 / 動脈圧変動 / 脳波 / 吸入麻酔薬 / 前投薬 / 筋弛緩薬 / 吸入麻酔剤 |
研究概要 |
心血管系パラメータの変動の周波数解析を行うことにより、個々の周波数成分の増減が自律神経活動の指標になることが知られてきた。本研究では心血管系の変動の連続的周波数解析を行うことにより、自律神経活動の実時間モニターの開発、および自律神経活動を指標とした麻酔深度モニターの開発を行った。 昨年完成した体動、不整脈等のノイズ除去アルゴリズムを組み込んだ高速で実時間処理可能なシステムを実際に研究に用いた。麻酔深度との関連ではセボフルレン、イソフルレン、フェンタニール、の心拍変動に与える影響をヒトで種々の濃度で各周波数成分にたいする影響を検討し、麻酔深度モニターとしての有用性を明らかにした。成果は日本麻酔学会、雑誌Anesthesiology,循環制御、J Cardiothoracic Vascular Anesthesia等で発表した。自律神経活動との関連では開心術の心拍変動に与える影響を検討し術後1月経過しても自律神経活動の障害されていることをAnesthesiologyに発表した。さらに本年度はRR間隔変化/収縮期圧変化の実時間モニタリング装置を開発し、本法が薬物投与試験のように循環動態を変化させることなく、連続的に麻酔下の患者において測定可能であり、圧受容体反射の感受性を反映していることを臨床モニターに報告した。また、心拍変動と同時に動脈圧変動を測定できるように自律神経・麻酔深度モニターを改良した。イソフルレンの心拍変動、動脈圧変動に対する影響を検討し、心拍変動は麻酔深度とともに減少するが、動脈圧変動は全周波数領域の変化は見られず、高域周波数成分は麻酔深度を深くすると大きくなることを明らかにし、臨床モニター研究会で発表した。
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