研究課題/領域番号 |
02557076
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
浜田 泰三 広島大学, 歯学部, 教授 (50034244)
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研究分担者 |
村田 比呂司 広島大学, 歯学部, 助手 (40229993)
石田 浩 広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (20168230)
重頭 直文 広島大学, 歯学部, 助教授 (10136111)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 義歯裏装材 / 粘弾性 / 組織調整 / 動的印象 / 暫間裏装 / ゲル化時間 / 暫間軟質裏装材 / ゲル化 / 寸法安定性 / 粘弾性的性質 |
研究概要 |
軟質裏装材はその特有な粘弾性的性質により組織の調整のみならず、動的印象、暫間裏装など臨床に広く応用されている。しかしその臨床応用に際し、本材は各使用目的に適した粘弾性的性質を有することが重要である。本材を構成する化学組成および構造的因子が粘弾性に及ぼす影響を検討し、以下の結果を得た。 1.裏装材のゲル化時間は粉末分子量、エタノール含有量、粉液比および可塑剤の種類などによって広範囲に調節が可能である。 2.本材を組織調整に用いる場合、流動性が高く、その経時的変化が少ないことが適切な性質であり、粉末ポリマー分子量を小さくし、エタノール含有量を少なくする必要がある。 3.本材を動的印象に用いる場合、初期においては流動性が高く、印象撤去時では、流動性が減少することが適切な性質であり、粉末ポリマー分子量を小さくし、エタノール含有量を多くする必要がある。 4.本材を暫間裏装に用いる場合、流動性は低く、その経時的変化は少ないことが適切な性質であり、粉液比、粉末ポリマー分子量を大きくエタノール含有量を少なくする必要がある。 5.本材は経時的な寸法変化が認められる。その要因としてゲル化に伴う収縮と流動が関与している。 6.本材の化学組成および構造的因子によっては経時的に義歯床辺縁部での適合性に影響を及ぼす。 以上の結果より粉末、液の化学組成および構造的因子を調節することにより、各用途に適する軟質裏装材を開発できる可能性が示唆された。
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