研究課題/領域番号 |
02557082
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
中村 亮 徳島大学, 歯学部, 教授 (30034169)
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研究分担者 |
一宮 斉子 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (30223845)
萬好 都美恵 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (20200644)
日野出 大輔 徳島大学, 歯学部, 助手 (70189801)
永田 篤司 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (70228021)
佐藤 誠 徳島大学, 歯学部, 助教授 (10126229)
木戸 玲子 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (30181605)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | バクテロイデス・ジンジバリス / 血清型 / 歯周病 / 型特異抗体 / Bacteroides gingivalis / 特異抗体 |
研究概要 |
昨年度に引き続きBacteroides gingivalisの4つの血清型(I〜IV)の菌株に対して、特異的に反応するモノクロ-ナル抗体(MAb)を作製した。その結果、I型については8種類、II型では22種類、III型3種類、IV型8種類の合計41種類のMAbが得られた。 これらを用いて、標準株と分離株の反応を調べたところ、381に対して作製したMAb A'3E9、U3D6、T5F12、U1C12、T1A9の5つが血清型Iのhara1、2TH3ー8のどちらか、あるいは両方と反応した。また、他の血清型菌には反応を示さなかった。血清型IIではMAb W3C12、X2H3、X2F11の3つ、V2H12の1つは同じ血清型菌と反応したが、これらは交又反応を示さず、それぞれ同じ血清型の異なった菌株と反応を示した。血清型IVでは、MAb P2E6が同じ血清型菌と反応した。しかし、血清型IIIに対して作製したMAbは標準株W50、W83株に対して反応を示さず、また分離株もないことより、その反応性をみることができなかった。 抗原を熱処理し、Immunodot法で反応性を調べた。381に対するMAbはT5F12をのぞき抗原を熱処理すると、反応性の低下を認めた。JH4に対するMAbでは、X2H3が少し低下し、他の2類のMAbは、熱処理により全く反応を示さなくなった。22KN6ー12のMAbは熱処理により全て反応を示さなくなった反面、16NH2ー1のMAbでは熱の影響を受けなかった。 さらにWestern blot法でみてみると、易熱性のものは、反応するバンドが検出できなくなることが多いが、熱耐性のものは血清型IIのMAb X2H3が50KDa、血清型IVのMAb P2E6が100KDaのバンドとのみ反応を示した。これらのバンドはSDSーPAGEで4つの血清型菌に共通にみられるバンドであるが他の型の菌に対して反応しないことから特異抗原あるいはその一部であることが示唆された。
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