研究課題/領域番号 |
02557102
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
笹 征史 京都大学, 医学部, 助教授 (20025654)
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研究分担者 |
石原 熊寿 京都大学, 医学部, 助手 (20212912)
籾山 俊彦 京都大学, 医学部, 助手 (20230055)
芹川 忠夫 京都大学, 医学部, 助教授 (30025655)
山田 淳三 京都大学, 医学部, 教授 (90025651)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 自然発症てんかんラット / 強直性けいれん / 欠神様発作 / パルプロ酸 / 長期効果 / 延命効果 / 血漿中濃度 / バルプロ酸(VPA) / 長期摂取 / 抗てんかん薬 / 長期摂取効果 / バルブロ酸 / 血中濃度 / 強直性けいれん発作 |
研究概要 |
自然発症てんかんラット(SER)は二重突然変異体であり、強直性けいれんと欠神様発作を起こす。この動物が抗てんかん薬の長期摂取させた場合の臨床プロフィルを評価できるか否か、そして抗てんかん薬の長期摂取効果を評価する上で有用なモデルとなるか否かを明らかにすることが本研究の目的である。発作発現前の7週令のSERにパルプロ酸を混入させた飼料を自由摂取させ、その発育、寿命、発作の抑制程度を検討すると共にバルプロ酸の血漿中濃度を測定し、ヒトにおける有効血漿中脳度と比較検討した。初年度において0.1,1,5および10%の割合にて混入させた飼料の摂取させ、その抗てんかん作用を検討し、1および5%バルプロ酸混入飼料を使用することが適当と判断された。次年度において1および5%バルプロ酸投与効果を検討し、両投与群において用量依存性に強直性けいれんの抑制および延命効果が得られることが判明した。さらに検討した1%投与群において脳波上5ー7Hzの棘徐波複合の出現によって特徴づけられる欠神様発作も有意に抑制された。これらの抗てんかん様発作には耐性は認められなかった。対照群の寿命(メディアン)は雄および雌それぞれ16.5および17.5週であったが、1および5%投与群の寿命はそれぞれ23.5および27.0週に延長した。バルプロ酸の血漿中濃度は投与10週後(17週令)において1および5%投与群においてそれぞれ17.3±2.7および82.5±24.0μg/mlとなりほぼ定常状態が得られた。5%投与群においてGOTおよびGPT値上昇が認められたが、1%投与群では肝機能検査の異常は認められなかった。パルプロ酸の長期摂取効果としてけいれんおよび欠神様発作の両者に有効であることとこの作用に耐性を生じないことはてんかん患者に対する作用スペクトルと非耐性効果と一致し、本SERは抗てんかん薬の臨床特性の評価に有用と考えられる。
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