研究分担者 |
斎藤 浩一 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教務職員 (00205668)
豊島 健 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (40014146)
辻 隆之 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (00075764)
戸川 達男 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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研究概要 |
高齢者社会を迎え,高齢者の健康状態をセンサを身体に装着することなく意識しないで測定できる健康管理機器を開発した。無意識のうちに測定が行われる箇所としてベッドに着目し,その体動,ベッド内温度を測定する装置を開発した。はじめにサーミスタをベッド表面に装着したベッド内温度を測定し睡眠中の温度を測定した。また体動によりベッド内温度が変化することから経時的なベッド温度分布を求め,体動を推定した。高齢者を対象とした実験では,介護者の補助によってのみ体位変換ができない患者の体動が正確に記録でき,体位交換時のみ体動が確認された。このことは体動の時間の確認とともに看護の評価もなされた。 圧力を検出する光ファイバ感圧センサを用いた体動の検出も試みた。ゴム光ファイバ3本をベッドに装着し体動により変化する圧力を測定した。ビデオ撮影との比較で体動変化にともなう圧力信号の閾値を決定し健常成人による実験を試み,体動を正確に測定することができた。 これらの研究の過程で,測定データの保存,測定器の取扱が重要な課題となった。データ保存としてノート型パーソナルコンピュータと半導体記録計を用いた。従来の機器はややもすると家庭で取り扱うには難しい作業を必要とした。ノート型パーソナルコンピュータは,コンピュータ,ワープロを使い慣れている人2は有効であった。また半導体記録計は家電製品と同様のON/OFF操作で記録計が作動するものを設計した。記録計は,センサ部と記録部から構成される。記憶媒体として揮発性メモリ(RAM)を用いた。設定は医師が行い,また医師は記録されたデータより指導や治療を行う。ソフトはマウス操作のみで作動し,各種設定を行うことができ,家庭では記録計の電源をつなぐだけで,自動的に記録を開始する。センサ,電源コネクターの外れの警告信号を出すようになっており,信頼性を高めた。
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