研究課題/領域番号 |
02557112
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中尾 一和 京都大学, 医学部, 講師 (00172263)
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研究分担者 |
井上 健 塩野義研究所, 部長
島津 章 京都大学, 医学部, 助手 (90196494)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1991年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1990年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | 生理活性ペプチド / ナトリウム利尿ペプチド / エンドセリン / モノクロ-ナル抗体 / エンザイムイムノアッセイ / イムノラジオメトリックアッセイ / バゾプレッシソ / エンザイムノアッセイ / エピト-プ |
研究概要 |
I.生理活性ペプチドに対するモノクロ-ナル抗体の調整 本研究の目標の達成には、分子量5,000以下の生理活性ペプチドの異なるエピト-プを認識し、高親和性を有するモノクロ-ナル抗体の調整が不可欠である。ナトリウム利尿ペプチドファミリ-(ANP、BNP、CNP)、エンドセリンファミリ-(ETー1、ETー2、ETー3)、バゾプレッシン(AVP)、オピオイドペプチド等に、10^<ー9>〜10^<ー11>Mの親和性を持ちエピト-プの異なるモノクロ-ナル抗体の調整に成功した。 II.サンドイッチ酵素抗体法(Sandwich EIA)の開発 ANPは分子量約3,000で、disulfide結合による環状構造を中央部に持つペプチドであるが、我々はANPに対するN端部、環状構造部、C端部を認識するモノクロ-ナル抗体を組み合わせて検討し、環状構造部とC端部認識抗体を用いて、最少検出量0.01fmol/tubeのSandwich EIAの開発に成功した。 III.イムノラジオメトリックアッセイ(IRMA)の開発 ANPに対する環状構造部認識抗体を酵素(ペルオキシダ-ゼ)標識する代わりに、放射性ヨ-ドで標識してIRMAの開発に成功した。このIRMAの最少検出量は0.03fmol/tubeであり、Sandwich EIAに匹敵するものであった。BNPに対しても同程度の最少検出量のIRMAの開発に成功した。 IV.超高感度測定法の実用化 本研究で開発されたSandwich EIAとIRMAは、従来の研究や臨床検査に用いられてきているラジオイムノアッセイ(RIA)と比較して、最少検出量が10〜100倍高感度で、ANPとBNPの血中濃度を無抽出で測定可能であり、実用化が充分に期待できる段階まで来ている。
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