研究課題/領域番号 |
02558023
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
森 千鶴夫 名古屋大学, 工学部, 教授 (80023068)
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研究分担者 |
若山 直昭 日本原子力研究所, 東海研究所・高温工学部, 次長
瓜谷 章 名古屋大学, 工学部, 助手 (10213521)
青山 隆彦 名古屋大学, 工学部, 助手 (80023307)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1991年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1990年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | 位置検出型計数管 / 比例計数管 / 核分裂計数管 / 陽極線 / 一個の前置増幅器 / 高速アンプ / 位置分解能 / 波形整形定数 / 位置検出器 / 中性子計数管 / 高δ線線量率 / 波形整形 / 整形時定数 / 中性子束分布 / 抵抗陽極板 / 波形処理 / 新方式位置検出 / 立上リ時間 / 遅延ブロック / コンデンサ-接地 |
研究概要 |
〔目的〕位置検出型比例計数管において、一本の陽極線の一端にのみ一個の前置増幅器を設置して位置信号を取り出す新しい方法で、実際に位置信号、全エネルギー信号を得ることが可能であるかどうかを検討し、この原理に基づく計数管を作製すること、ならびにその応用を試みることが本研究の目的である。 〔原理〕電荷分割位置検出型比例計数管の陽極線の一端を耐高電圧のコンデンサーで交流的に接地した陽合に、陽極線の他の一端から得られるパルス信号には速い立ち上りの成分と遅い立ち上りの成分とがある。前者は位置の情報を有し、後者は全電荷の情報を有している。従って放射線検出位置の特定ができる。 〔結果〕 1.低抗陽極線の一端にコンデンサーのみを接続したX線用の計数管を作製し、陽極線からのパルス信号の速い立上り成分のみを波形整形時定数0.1μsの高速アンプで位置信号を、時定数10μsの遅いアンプで全電荷信号を得る方法で、位置分解能6.0mm(相対分解能1.1×10^<-2>)を得た。 2.直径15mm、長さ1.2mの位置検出型核分裂計数管を作製した。 ^<60>Coからの高線量率γ線を照射しつつ特性を測定した。位置分解能は10^4R/h(2.58C/kg.h)の照射線量率で低下しはじめ、10^5R/hでは実用的には使用不可能であった。位置分解能の低下はパルス波形整形時定数の平方根に比例すること、およびこの低下の原因は整形時定数の時間内にγ線によって発生する一次電子の数のゆらぎによることを見出した。 3.直径10mm、長さ2mの位置検出型核分裂計数管を作製し、黒鉛パイルの測定孔に挿入して中性子分布を測定した。計数管の直径が極めて小さいため計数管を通じての中性子ストリーミングの影響がほとんど見られず、良好な結果を得た。
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