研究分担者 |
魚井 宏高 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (50203493)
萩原 兼一 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (00133140)
齊藤 明紀 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (20235021)
増沢 利光 (増澤 利光) 大阪大学, 基礎工学部, 講師 (50199692)
辻野 嘉宏 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20172009)
荒木 俊郎 大阪大学, 工学部, 助教授 (70107077)
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研究概要 |
計算機システムの低価格化などにより,教育現場に計算機システムを導入できるようになってきた.この場合の一つの問題は,この新しい教材提示のためのメディアの利用法である.本研究では,計算機システムを用いた教材作成支援,教材提示法について考察し,試作,実験,試用を通して多くの結果を得た. (1)教材作成・提示法についての研究 (a)コンパイラトイウ複雑な変換系を例として,その内部動作を分かりやすく可視化する手法を提案し試作を行い,当学科の講義でその効果を確認した. (b)ソ-トという,計算機科学における基本的かつ重要なアルゴリズムを例として,それを効果的に説明するための可視化教材を試作した. (c)計算機システム間を接続するネットワ-ク上の電子メ-ルシステムを利用して,自動的にレポ-トを回収したり,学生への応答を自動的に返したりするシステムを試作し,実際に運用を行い,その有効性を評価した. (d)特定の教材の提示に限定されない,汎用の教材作成・提示システムを作成した.教官は自分の使い慣れたエディタを用いて教材を作成でき,組み込み編集機能ですばやく修正することもできる.本システムを当学科の講義で用いたり,放送大学の放送授業の中で使用し,その有効性を調べ,改良を重ねている. (2)教材提示におけるユ-ザインタフェ-スに関する基礎的研究 (a)項目を縦書きにし,左右に並べた横配置型ポップアップメニュ-方式を提案し,その有効性を実験的に評価した. (b)従来効率が悪いと考えられてきたマルチカラムメニュ-方式が,実際にはプルダウンメニュ-方式よりも選択時間の点で優れていることを実験的に示した. (c)横配置型メニュ-方式を階層型ポップアップメニュ-方式に応用して,従来の縦配置型メニュ-方式よりも優れていることを示した. (d)リモ-トプルダウンメニュ-方式を提案し,本方式が,選択時間の点でも,使いやすさの点でもプルダウン方式よりも優れていることを示した.
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