研究分担者 |
奥村 英樹 四国女子大学, 家政学部, 助手 (80233477)
五藤 博義 株式会社 福武書店, ニューメディア研究所, 所長
藤岡 完治 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90030048)
三宮 真智子 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (90170828)
久米 弘 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助手 (40205175)
|
研究概要 |
本研究プロジェクトでは,小・中学校の理科や社会で学習する学習項目のうち,子ども達が自ら資料を収集したり,デ-タを整理していく学習場面に対し,コンピュ-タ間で情報をお互いに交換できるような統合的な環境を整備しするとともに、児童・生徒が科学的な探究や情報活用に基づく考察をコンピュ-タを活用しながら進めていけるカリキュラムを開発することを2年間の実現目標に置き,研究計画をたてた。 実際に開発された環境は,子ども自ら操作し,デ-タを分析したり,グラフに表示したりできるような子ども用デ-タベ-スソフト「いち・に・さん」と,子どもどうしでメッセ-ジ交換できる通信ソフト「かわらVAN(ばん)」である。研究経過のうち,上記ソフトウェアの開発のプロセスや,実践事例については,1991年3月に第1年次の中間報告書の中で報告し、2年次の成果については、最終報告書として、ソフトウェアの開発環境、開発されたソフトのマニュアル、開発されたカリキュラムの実践事例にわけ、報告した。 開発されたソフトのうち「子ども用デ-タベ-ス(いち・に・さん)」については,本研究で評価されたアイデアをもとに,日本IBM社が商品化を企画し,「教育用電子地図帳(マップDB:PCー98版とIBM日本語DOSV版)」として商品化されることになっている。また,かわら版や,通信まわりのソフト,NARUTOーNETとの接続のためのソフト,PRETTY BASICなどの本研究で開発された多くの関連ソフトウェアは,協力者に無償で配布できるフリ-ウェアとして希望者に配布できる。 本研究は,教育現場で,子ども達がコンピュ-タを自らの情報処理の道具として活用することで,学習をより楽しく,より深くできるような支援環境を作りだすことが大きな目標であったが,2年間の研究で,一応の成果を得たものと考える。
|