研究分担者 |
村上 ひとみ 北海道大学, 工学部, 助手 (10201807)
塩野 計司 東京都立大学, 工学部, 助手 (30128574)
三浦 房紀 山口大学, 工学部, 助教授 (60109072)
岡田 成幸 北海道大学, 工学部, 助教授 (50125291)
後藤 典俊 室蘭工業大学, 教授 (30027247)
成瀬 聖慈 愛知教育大学, 総合科学部, 教授 (80023969)
柳沢 馬住 東京大学, 地震研究所, 助手 (00012930)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1990年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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研究概要 |
本研究は,学校等集団生活場に具備すべき即時地震情報システムを実用レベルにおいて開発することを主目的に3年計画で立案されている.本年度はその第3年目(最終年)として,前年度までに得られているシステムのプロトタイプについて全体構成を再吟味するとともにシステムそのものの実現を目標に研究を進めた.すなわち,1)システムの全体整理:システムの全体構成を判り易くするため,特にソフトウエアに注目し,これを[入力評価,被災推定,対策指針およびそれらの出力]に系統整理し,アルゴリズムの改良を計った.2)『音声』情報の同時的出力:本来は複雑多様な入力地震動を単峰形のカーブで逐次的に近似するアルゴリズムを開発し,地震の感知に始まり,「ゆれ」の最中においても時々刻々の入力変化に即応した音声情報を出力する新たな方式の導入を行った.3)強震動検知・記録装置をPC型処理装置と組み合わせることで,システムの全体を実用に近いレベルで実現した.4)本システムに直接関係する研究と関連(背景)研究のそれと大別し,成果を印刷刊行できるに至った. すなわち,本研究の最終年度として前年度までに実現しているプロトタイプモデルをもとに,システムの全体について系統的に吟味し,問題点を抽出し,必要な改善・整理を行い,システムとしての一体性を高めるための研究を行い,また音声情報の同時的出力を可能とする付加価値化について研究を進めた.この結果,当初目標に近い簡易型システムが具体的に提案できるに至った.研究成果は印刷刊行によって総括される.
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