研究課題/領域番号 |
02610017
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 愛知学院短期大学 |
研究代表者 |
佐藤 悦成 愛知学院短期大学, 文科, 助教授 (30167431)
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研究分担者 |
成河 峰雄 愛知学院短期大学, 文科, 助教授 (60167559)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 柱松 / 伝承儀礼 / 仏教 / 神道 / 浄化 / 救済 |
研究概要 |
平成三年度は、大分県・兵庫県・山口県・愛媛県における「柱松」儀礼の実態を調査したが、その結果、当該行事に内在する問題点を明確になすことができた。現地調査により収集した資料を元に考察した結果、当該儀礼において祖霊は勿論のこと、牛馬・土中の昆虫をも供養して救済し、その上で年穀の実りを祈る宗教儀礼であったことが明かとなった。 この霊魂感には、自然と自己を共存させる仏教思想が強く影響しており、神道儀礼という従来の固定した視点に対して、仏教における救済の思想が儀礼の基盤にあることを、霊の浄化と関連させて考究せねばならないことを示している。この視点は従来の研究の研究にはなく、上記各地の事例を調査した結果であり、「柱松」行事の研究に新たな視点を提示する成果を得たといえる。従来は「柱松」行事を特異な限定された地域の儀礼と見なす傾向が強く、この奇祭が広い地域で伝承されている点についての明確な原因の究明はなされて来なかった。その意味で、「浄化と救済の対話」という当該儀礼の分析は、現地調査から得られた新たな視点といえ、研究の目的は順調に達成されつつあるといえる。 本研究調査では固定化した観点を離れ、全国三十ケ所に及ぶ「柱松」行事各々について調査を実施せんとするものであるが、現在までにその三分の二程度を終えることができた。今後は、より多くの事例を現地調査し、解明すべき点の把捉に正確を期すものである。 また、時代を区分しての文献資料と、収集した現在の資料との対比検討が次の研究段階となると考えている。 以下に今年度調査を実施した一部地域の成果を簡略に記す。
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