研究課題/領域番号 |
02610050
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
八田 武志 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80030469)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | イメ-ジ産出 / イメ-ジ操作 / 脳損傷 / ラテラリティ / 漢字 / カナ / イメ-ジ / 局所性脳損傷患者 / 大脳半球機能差 / 心象(イメ-ジ) / 左右脳機能差 / ひらがな / 数字 / 処理水準 |
研究概要 |
イメ-ジと脳機能との関連を検討するために7つの実験を行った。初年度は、健常児童および成人を対象にアラビア数字から漢数字をイメ-ジ産出する課題や、回転を加えた数字との比較判断を求めるイメ-ジ操作課題を実施した。 最終年度では、脳損傷患者と健常成人を対象に別なイメ-ジ産出課題(平仮名文字からカタカナ文字をイメ-ジし、左払いが含まれるかどうかを判断する)とイメ-ジ操作課題(漢字の偏とつくりをイメ-ジ上で心的に移動し、真の漢字かどうかを判断する)を実施した。 結果は、左頭頂後頭葉損傷患者ではイメ-ジ産出課題での成績が右頭頂後頭葉損傷患者に比べて劣ること、左半球損傷患者であっても頭頂後頭葉以外の損傷ではイメ-ジ産出課題での成績に影響が認められないことを示した。これは、「イメ-ジ産出過程は右半球の機能ではなく、左半球の機能である」という主張を支持するものと考えられる。 一方、イメ-ジ操作課題では、左半球損傷患者で失語のない場合と右半球損傷患者での比較から、右半球の関与の強いことが明らかとなった。健常成人での結果も同様であった。したがって、イメ-ジの下位要素別に脳の関連部位を検討した場合、左右脳が異なる関与の仕方をしていることが明らかとなった。
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