• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

偶発学習を促す情報の型に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02610052
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関奈良教育大学

研究代表者

豊田 弘司  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90217571)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード偶発再生 / 関係情報 / 項目特殊情報 / 生成 / 自伝的記憶
研究概要

1.研究1では、記銘語に付加される情報が記銘語間の関係性を強調する情報(関係情報)である場合と記銘語独自の特殊性を強調する情報(項目特殊情報)である場合の偶発学習量を比較した。被験者(大学生)は記銘語と対呈示語の連想の強さを評定して、その後に偶発再生テストを受けた。その結果、関係情報を付加した場合の方が再生量が多く、記銘語間のまとまりを形成する関係情報の有効性が示された。
2.研究1で関係情報の有効性が示されたので、研究2ではその関係情報をあらかじめ実験者が設定して与える場合と被験者自身に生成させる場合を比較した。その結果、記銘語間に明確な関連のある場合には実験者がその関係情報を与えた方が、被験者自身が生成する場合よりも偶発学習量は多かったが、記銘語間に明確な関連のない場合には、むしろ被験者自身がその情報を生成する場合の方が、実験者によって与えられる場合よりもその量は多かった。このことから、お互いに明確な関連性のない概念の学習においては、学習者自身の自発的な活動によって生成される情報の付加が大切であることが示された。
3.研究3では、被験者のもつ過去の出来事に関する情報を記銘語に付加することの効果が検討された。その結果、記銘語から被験者が過去の出来事を確かに思いだしている場合には思いだしていない場合よりも明らかに偶発学習量は多かった。この結果は、学習者にとって過去の出来事に関わる情報を付加することが有効であることを示すものである。また、再生確率の高い記銘語は、その語から思い出される過去の出来事が鮮明であることが示された。
上記の3つの研究結果より、偶発学習において概念間の関係情報、学習者自身の生成した情報、及び過去の出来事に関する情報の有効性が示されたのである。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi