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文化的学習における新しい知識の生成

研究課題

研究課題/領域番号 02610062
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関独協大学

研究代表者

波多野 誼余夫  獨協大学, 教養部, 教授 (60049575)

研究分担者 大浦 容子  新潟大学, 教育学部, 助教授 (40092671)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード知識生成 / 料理 / 視覚芸術 / 識別 / 制約 / 熟達者 / 創作過程 / プランの具体化 / 領域固有 / 内容的知識 / 記憶術 / 解釈 / 有意味化 / 再配列 / 創作 / 変換
研究概要

広義の知識生成に関する実験を、料理という生活的分野と、彫刻、西洋画、書という視覚芸術の分野についておこなった。前者については、大学生を対象に、「特別おいしいカレ-」、「ルウを使わないカレ-」、「珍しいカレ-」などの作り方を記述させ、分析した。その結果、経験の多いものは、少ないものに比べ、最終産物において識別し得ない要素にも言及する、ある要素をより細かい要素の組み合わせとして再現し得る、新奇な材料を付加する際にその範囲がより制約されることが示された。
後者に関しては、各領域1名づつの熟達者に対するインタビュ-に基づいて、作品完成までの過程について検討した。3人の塾達者の創作の過程は、用いる材料の違いや、最終作品の短期間(短時間)で仕上げるか(書)、長期間にわたり徐々に仕上げるか(彫刻、西洋画)、という領域ごとの制約の違いはあるものの、メタレベルでみると共通した段階があることが示された。アピ-ルしたいメッセ-ジがあり、それを表現したいという強い思いがあるがそのメッセ-ジはまだ明確な形をもたない第1段階、簡易材料を使って、メッセ-ジの内容と最終的な作品の形を明確にする(場合によっては、簡易材料を使わず概念的媒体だけでその作業をすることもある)第2段階、本材料を使ってプランの具体化をする第3段階である。第2段階ではかなり長期間にわたって試行錯誤が繰り返されるが、第3段階もプランを機械的に本材料に置き換えていく、という単純作業ではない。細部についての多くの決定だけでなく、本作業の制約(簡易材料より制約がきびしい)に合わせるためのプランの微調整が必要な場合があるからである。

報告書

(2件)
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大浦 容子,波多野 誼余夫: "創作過程の状況論的分析" 日本認知科学会テクニカルレポ-ト.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] K. KuharaーKojima G.Hatano: "Contribution of content knowledge and learning ability to the learning of facts" Journal of Educational Psychology. 83. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 恵子・波多野 誼余夫: "生涯発達の心理学" 岩波書店, 205+5 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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