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学習意欲・学習行動を規定する自己認知要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02610066
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関帝京大学

研究代表者

鎌原 雅彦  帝京大学, 文学部, 助教授 (90169805)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード学習への動機づけ / 有能感 / 原因帰属 / 学習意欲
研究概要

数学学習に関する自己認知の調査および達成度を測定するためのテストを高校生に実施し、あわせて授業観察を行った。自己認知要因として以下のものが見いだされた。数学学習を有用で意味あるものと考えているかという有意味感、数学についての有能感、数学の成績よりも理解や数学そのもののおもしろさを重視する課題志向性、教師のはげましなどの社会的支援などである。また数学における成功、失敗の原因帰属も調査したが、帰属要因としては能力、努力、課題、運を想定した。
達成度についてみると、帰属要因の影響が認められたが、同時に社会的支援の効果もみられた。有能感などの認知的要因は、達成への直接的な影響を示さなかったが、例えば有能感が、成功の運への帰属に対して負の関係を示すなど、帰属過程を媒介して間接的に学業達成に影響することが示唆された。
さらに数学学習の有意味感及び、数学の適性には性差がないとする意識が、学習行動に対して促進的であった。また次年度での数学授業の選択を学習意欲の指標としてみると、有意味感、有能感、社会的支援、原因帰属などにおいて、選択者と非選択者に違いがみられた。すなわち選択者は、有意味感、有能感、社会的支援のいずれにおいても相対的に高い結果を示した。数学が自分にとって有用であるという認識を含めて、学習することになんらかの意味をみいだし、学習行動の自己原因制を実感することが、有能感とともに学習への動機づけにとって重要であり、また有意味感、有能感をうみだす背景として社会的支援が重要な要因と考えられるであろう。
これらの結果にもとづいて小学生においても算数を対象として、自己認知の調査及び授業観察を行い、認知要因と学習行動・学習意欲との関係について検討した。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鎌原 雅彦: "学業達成及び学習行動に対する統制感の効果について" 教育心理学研究.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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