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団地居住老人の家族関係と近隣関係

研究課題

研究課題/領域番号 02610078
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

直井 道子  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10073024)

研究分担者 岡村 清子  東京老人総合研究所, 社会学部, 研究員 (70150878)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード団地 / 家族関係 / 近隣関係 / ネットワ-ク / 接触頻度
研究概要

本研究では,(1)既に調査された二つの賃貸団地の居住老人のデ-タを学芸大のコンピュ-タ-に移して分析すること (2)大量デ-タの統計処理だけではとらえがたい,老人たちのホンネをきくために,インテンシヴ・インタヴュ-を行うこと (3)団地居住老人の特徴を浮きぼりにするために,団地以外の地域に住む老人調査のデ-タを入手し,これと(直接比較できる部分は限られるが)比較すること、の三つを目標とした。二つの賃貸団地に住む単身・夫婦世帯の老人(男186人,女269人)の分析から,以下のことがあきらかになった。〈1〉,彼らが日常接触する人間関係のうち,別居子との接触頻度が友人や近隣に比べて高いが,それでも一般の老人に比べると子供数も少なく,別居子との接触頻度も少ない。〈2〉友人との接触頻度が一般の居住老人より多い。〈3〉長年の団地居住にもかかわらず,近隣との接触は多くない。ただし,一方の団地では女性の友人ネットワ-クが見られたのに対し,他方にはそれが見られなかった。友人ネットワ-クが見られたのは自営業を長く営んでいた老人が多い団地で,雇用者の多い団地ではそれが見られなかった。なお,賃貸団地居住という,現在の老人としては少数派である居住形態をどのように思っているかはインテンシヴ・インタヴュ-(両団地計24人)で調べられた。彼らの多くは団地居住にそれなりに満足しているが,最大の不安は将来の建て替えとそれに伴う家賃の値上げのようである。
以上から,将来増大するであろう都市特有の生活形態(団地居住)を先取りしていると見られる団地居住老人の生活の特徴は,子供との関係の希自化と友人の重要性の増大としてとりあえずとらえることができる。しかし,まだ分析の途上であり,今後さらに分析を続行して後,とりまとめを行う。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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