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銀行業における女性役職者のキャリア形成過程と促進諸要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02610080
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関上越教育大学

研究代表者

野畑 真理子  上越教育大学, 学校教育学部, 助手 (00198607)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード女性役職者 / キャリア / 同質化管理 / コ-ス別人事管理制度 / 総合職 / コンピュ-タ化 / 一般職 / 派遣労働者
研究概要

調査を開始するまえに、国立国会図書館、早稲田大学図書館、銀行協会図書館等が所蔵する文献・資料の中で、特に銀行業の人事労務政策、女性のキャリア、労働組合の男女平等化への取組に関するものの収集、整理を行った。その後、首都圏および新潟県の都市銀行と地方銀行の人事労務担当者、首都圏の都市銀行と地方銀行で働く女性役職者、労組役員等に聞き取り調査を実施した。これらの文献・資料の研究、聞き取り調査の結果から以下の傾向が明らかになった。なお、銀行業の保守性・閉鎖性、女性役職者の絶対数の少なさ、都市銀行の従業員組合の保守性・閉鎖性などのため、今回の被調査者数は銀行側、女性役職者、労働組合側の各々において一桁台に留まっている。今後は、いまだ根強い銀行の横並び意識を逆に利用し、今回の調査で解明された点をさらに発展させた調査票を作成して、質問紙法による調査を実施したいと考えている。
1.現在、役職についている女性たちは、日本企業の同質化管理によって、男性とは異なる人事労務管理の下に置かれているが、銀行業の場合も同様であり、他業種と比較してよりその傾向が強く見られる。したがって、女性役職者のキャリア形成は、個人の能力と努力に依存しているのと同様、運にも大きく左右されている。
2.現在進められているコ-ス別人事管理制度によって、同質化管理がある程度改善されることが望まれるが、女子「総合職」の人事管理のあり方は、各銀行によって異なり、したがって問題点も違っている。また、トップの号令だけで職場の受け入れ・活用態勢は整わず、顧客である企業の偏見も根強い。
3.コンピュ-タ化による影響の一つとして、定型業務に携わる一般職女子の削減と、パ-トや派遣労働者への転換が進行しているが、今後、これらの労働者をいかに組織化していくかが労組の重要な課題となっている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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