研究課題/領域番号 |
02610137
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
下野 敏見 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (70145449)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 比較民具学 / 物質文化 / 背負い運搬具 / トカラ列島 / アイヌ / 樹皮 / 竹 / 琉球 / 運搬具 / 背負い道具 / 比較民見学 / 背負い梯子 / 二つ縄 / 西日本 / 山樵具 / カタゲウマ / エビス信仰 / 火の神 / 祖霊祭 / 箕 / 背負い様子 |
研究概要 |
平成2年度から平成4年度まで3カ年間にわたり、北海道のアイヌ文化をはじめ、東日本、西日本の文化および琉球文化を調査した。 この調査研究の結果、たくさんの興味ぶかい事実がわかった。その主なものを次に示す。 1.背負い運搬具を五つの系統に分類できたこと。 2.東日本に多い背負い道具のショイコと西日本に多い背負い縄のカレナワの成立のプロセスを明らかにできたこと。 このほかにも、北日本、東日本の樹皮を用いる文化と西日本、南日本の竹を用いる文化の比較ができたことや、竹の窄れ物のザルやカゴなどについても、そのくわしい実態がわかり、日本の南北の比較をすることができた。 又、馬の制御具のオモゲーとウツワの比較を通して日本文化の一側面の理解ができたことも加えておく。 この調査状物質文化すなわち民具の調査を十分になした上で、その文化的意義について研究することを目的とするものであった。又、各地の物質文化を比較研究し、日本文化の成立史との関係を探究する目的を持っていたが、物質文化の世界はあまりにも広大であるので十分になすことは単独でしかも期間内に、又予算内では不可能であると思われるが、しかし、上記のようにいくつかのテーマにそう列島比較研究においてはそれ相応の成果があったのではないかと考えられる。
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