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日本における水田の世界と山野河海の世界の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02610151
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関徳島大学

研究代表者

丸山 幸彦  徳島大学, 総合科学部, 教授 (50035317)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード中国小数民族 / 村落共有田 / 山野河海の世界 / 焼畑耕作
研究概要

1、実施した研究の大網、八世紀を中心とした律令国家体制下の日本と二〇世紀段階で専制国家体制をとる雲南省双版納地区を対比させて分析していく前提として、西双版納地区に関する現地調査報告書などの資料の収集と整理をおこなうこと、そこからでてくる問題に対応する日本古代関係文献を調査することをおこなった。
2、成果、西双版納地区に関して、盆地の水田世界に居住し専制国家体制を作り上げているタイ族、その周辺の山の世界に居住しタイ族の支配を受けているプ-ラン族・ラフ族・ハニ族についての現地調査報告書および研究論文を北京・昆明などで発行される学術雑誌および「中国少数民族社会歴史調査資料叢刊」を中心とした単行本から集め、整理をおこなった。そのなかから、この専制国家の地方支配組織としての「火西」制度と、農民が居住している村寨とのかかわり、村寨を単位として耕地(水田)の割り替えがおこなわれているが、そこにおける寨公田(旧来の村落共有田)と新開田との関係、タイ族以外の少数民族が住む山区での焼畑耕作の実体とそこへのタイ族支配の浸透の状況、さらにはタイ族居住区(水田の世界)とそれ以外の少数民族の居住区(山の世界)との「市」を媒介にした交流の状況などが、さしあたり律令制下の日本の状況、なかでも郡・郷制度に代表される地方支配が、現実の「村」に居住する農民をどのように把握していたのか、班田制度が現実の「村」でどのような形で実施されていたのか、そこにおける墾田(治田)の扱いはどうであったのかなどをみていく上で、きわめて重要な手がかりを提供するものであることが明確になった。なお、日本古代の山野河海の世界について、西双版納との比較で、そこでの生産活動の実体、あるいはそこへの律令国家の支配の浸透のあり方について解明すべく中・四国地域の関係史料の整理に着手した。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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