研究課題/領域番号 |
02610182
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
木崎 良平 立正大学, 文学部, 教授 (30041742)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | キエフ-ロシア / ロシア王侯系図 / キエフーロシア / リュ-リク貴族 / ロシア対外関係 / ロシア貴族系図 |
研究概要 |
本研究は、キエフ-ロシアと外部世界との関係を明らかにすることを目的とするものであるが、その際、その外部世界を、北のスカンディナヴィア、西のヨーロッパ、南のバルカン・ビザンチン、東の遊牧世界に分ち、それぞれの世界とキエフ-ロシアとの関係を、ロシア王侯貴族の結婚関係を通して具体的に考察せんとしたものである。 この考察のための基礎的研究としてロシア王侯系図の調査を行ったが、その研究成果が、別冊『ロシア王侯系図集』である。なお、この系図作成にあたっては、その調査研究対象範囲をキエフ時代に限定せず、ずっと後世までを対象とした。後世の状態から遡ってキエフ時代の状況を考察する必要もあるからである。 こうした系図研究をふまえて、キエフ-ロシアと外部世界との関係について言えば、次のごとくである。 (1)一般にキエフ-ロシアはヨーロッパ的であったと言われるが、この時代のロシア王侯貴族はヨーロッパのみならず、その他の世界の王侯貴族、東の王侯貴族とさえ結婚関係を多く有していたと結論することが出来る。 (2)また、キエフ-ロシアの実態は一つの統一的国家ではなくいくつもの諸公国からなるものであったことと対応して、その外部世界との関係の考察にあたっては、それらの諸公国ごとに見てゆく必要がある。 (3)なお、外部世界の中で西方世界に分類したリトアニアとロシアとの関係は、キエフ時代末期以降、特にロシア西部諸公国とは同族的とさえ言えるほどの近しい関係にあったことが指摘できる。
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