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カフカの見たイディッシュ演劇台本のラテン文字転写および詳注

研究課題

研究課題/領域番号 02610224
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 独語・独文学
研究機関高知大学

研究代表者

上田 和夫  福岡大学, 人文学部, 教授 (40036380)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードカフカ / イディッシュ演劇 / 転写
研究概要

転写および注釈から成るこのプロジェクトのうち、転写の部についてはすでに平成2年と3年に2巻の報告書の形で公表した。今回は残りの注釈を公表するものである。この注釈は第1巻と第2巻のテキストに見られるヘブライ語、アラム語、スラブ語、およびその他ゲルマニストに理解因難な語や成句を拾い出し、それに詳細な注を付したものである。このような作業はイディッシュ語やヘブライ語、それに何と言ってもユダヤ教に関する深い造詣がなければ到底なし得ない。その意味で国際的な協力がぜひとも必要とされる。幸い筆者は二人(後には一人)の人物の協力を抑ぐことができた。最も協力してくれたのは、現在はカナダ在住のリトアニア出身のユダヤ人でイディッシュ語を母語とするL氏である。L氏はかつては雑誌編集者で、また「イディッシュ語大辞典」の協力者を勤めたこともある。
作業はまず筆者がテキストから難語を拾い集め、それに協力者が起源を示した上、それぞれについてコンテキストに留意しつつ、詳細な注をドイツ語で施し、それを筆者がワープロで清書するという形を取った(当初予定していたヘブライ文字での見出し併記はあまりに煩雑なため断念した)。それには長時間を必要としたが、それに加えて日本・カナダ間の頻繁な通信にも時間を要したこと、および協力者の病弱とが重なったため最初の公利予定時期を大きくオーバーすることになった。ともあれこうして完成した注釈は第1巻78頁、第2巻61頁という大部なものになった。この注釈によってテキスト2巻の理解は飛躍的に容易になり、これまで閉ざれていたカフカとイディッシュ演劇の関係の研究は大きく前進することになるだろう。しかしこのプロジェクトはまだ当初の予定の半分が終わったにすぎない。残りの半分を仕上げることが今後の筆者の課題である。

報告書

(3件)
  • 1992 研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 上田和夫: "カフカの見たイディッシュ演劇台本のラテン文字転写および詳注-第1巻ラテン文字転写編-" 西村謄写堂(高知), 235 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上田和夫: "カフカの見たイディッシュ演劇台本のラテン文字転写および詳注-第2巻ラテン文字転写編-" 西村謄写堂(高知), 189 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上田和夫: "カフカの見たイディッシュ演劇台本のラテン文字転写および詳注-第1巻詳注編-" 城島印刷(福岡), 79 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上田和夫: "カフカの見たイディッシュ演劇台本のラテン文字転写および詳注-第2巻詳注編-" 城島印刷(福岡), 62 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上田 和夫: "カフカの見たイディッシュ演劇台本のラテン文字転写および詳注 第1巻 ラテン文字転写編" 上田 和夫, 237 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 上田 和夫: "カフカの見たイディッシュ演劇台体のラテン文字転写および詳注 第2巻 ラテン文字転写編" 上田 和夫, 193 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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