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オプションの価格づけに関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 02630045
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 財政学・金融論
研究機関筑波大学

研究代表者

岸本 一男  筑波大学, 社会工学系, 助教授 (90136127)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードファイナンス / オプション / Brown運動 / 株式市場 / 伊藤積分 / 確率過程
研究概要

本研究を実施するに先立ち,伊藤積分をファイナンスに適用することを慎重に検討してみると,マルチンゲ-ルの仮定そのもが,無前提に用いては危険なものであることが判明した。この発現については,「ファイナンスのための確率過程入門」の中で,発表してある.このことは,特に,実証研究についての注意深さを要求することになる.特に、近年強調されている“分散変動モデル"をファイナンスの問題に無反省に適用することは極めて危険である。このような基本的な問題が,十分に吟味されることなく研究が進んでいることは奇妙なことであり,早急に対策が取られるべきである。しかし,この問題自身が,オプションの価格付けの問題以上に十分な検討を要する問題であり,この問題は次年度への課題として残された。
以上のことを未解決にしたままで,とりあえずオプションの価格づけに関する各種のシミュレ-ションを行なった。その結果,新しい問題点として,証券価格の分散変動(この存在はもはや疑わない)を考慮にいれても,なお,安定パレ-ト分布の仮説はすてきれないことがうかびあがってきた。
これらのことを無視して結果を表面的にのべれば,ヒストリカルボラティリティの信頼度の低さがうかびあがってくるが,それ以上に,証券価格変動の性質に関する十分な再検討が必要であるというのが現段階での結論である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 岸本 一男: "ファイナンスのための確率過程入門(I)" オペレ-ションズ・リサ-チ. 35. 365-370 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 岸本 一男: "ファイナンスのための確率過程入門(II)" オペレ-ションズ・リサ-チ. 35. 411-416 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 岸本 一男: "ファイナンスのための確率過程入門(III)" オペレ-ションズ・リサ-チ. 35. 478-480 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 岸本 一男: "ファイナンスのための確率過程入門(IV)" オペレ-ションズ・リサ-チ. 35. 526-529 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuo Kishimoto: "Coexistence of any number of species in the LotkaVolterra Competitive system over two patches" Theortlcal Population Biology. 38. 149-158 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuo Kishimoto: "Coexistence and segregation of two groups in a metropolitan area." Journal of Urban Economics.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 岸本 一男: "柴川編「資本市場の革新と財務戦略」第10章" 同文館,

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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