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原子力発電の発展とその問題点

研究課題

研究課題/領域番号 02630055
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 商学・経営学
研究機関一橋大学

研究代表者

井出野 栄吉  一橋大学, 商学部, 教授 (90017468)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード原子力発電 / 核燃料サイクル / 再処理
研究概要

原子力発電は、それに関連する種々の問題を解決しながら,各国において定着していることは周知の通りである。
これに伴い,核燃料サイクルの一部としての原子力発電所における使用済核燃料の再処理を巡る問題が生じてきた。
自国内にラウン資源が豊富であるか,他のエネルギ-資源が多く存在し原子力に重点を置く必要のない国はともかくとして,核燃料資源に恵まれない国にとっては再処理を含む核燃料サイクルを確立することは,核燃料の安定供給と効率的利用を図る上で重要な課題である。
わが国は,原子力発電に必要な燃料であるウランを海外に依存している。従って,ウラン資源の利用効率を向上させ,原子力発電の安定供給に資する観点からは使用済燃料を再処理し,回収されるプルトニウム及びウランをエネルギ-資源として活用することは重要なことであり,また,核不拡散上の面からみても,プルトニウムを適切な管理の下で平和利用として軽水炉,高速増殖炉の燃料として活用することは望ましいことである。また,再処理能力を上回る使用済燃料を再処理するまでの間,それを一時貯蔵することは,現在軽水炉が定着しさらに軽水炉の高度化が予測されるほか新型転換炉や高速増殖炉に対する経済的環境が厳しくなっている上,プルトニウムの需要動向は低迷している状況を考慮すると,プルトニウムを燃料として必要な時期に必要な量を物理的防護の下で得る上で柔軟性のある対応であると言える。
再処理に対する対応は各国が置かれている諸環境の相違によってそれぞれ異なるものである。わが国は,原子力を巡る境環の変化を見誤ることなく,平和利用に徹しわが国の再処理事業の定着化を図ることが重要である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 井出野 栄吉: "わが国の使用済核燃料再処理" 一橋論叢. 105. 573-589 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 井出野 栄吉: "原子力発電の発展" 一橋大学研究年報 商学研究. 31. 1-43 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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