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期間損益計算の制度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02630072
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関広島修道大学

研究代表者

岸 悦三  広島修道大学, 商学部, 教授 (60079275)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードロ-マ法 / 商法会計規定 / ジェノヴァ最高法院判決 / 法定会計報告 / Belloni / Straccha / 原始商法 / 分配損益決定機能
研究概要

民法から分化し、特化した商法の出現は、ある意味において、中世末近世初頭のヨ-ロッパ都市国家においてであるといえよう。いうまでもなくそれはロ-マ法を継受したものであり、当時の経済の進展、商工業の展開に触発されたものである。また逆に,商法の生成が近世経済の発展を促した。
当時の商法の生成に大きく寄与したものの1つに、ジェノヴァ,ロ-マの最高法院の判決を挙げることができる。
本研究は,ジェノヴァ最高法院の商事なかんずく会計をめぐる判決を管見し,もって商法会計規定の源流を探らんとするものである。
ジェノヴァ最高法院の創設は,1528年のAndrea Doriaの制度改革に遡る。さて商事に関する1528年から,1582年に至る判決は,1582年に,mareo marcantonio Belloniによって,公刊された。また,商法に関する体系書を初めて著したBenvenuto Stracchaによっても出版された(1592年,1621年,1669年)。
判決にみられる法定会計報告は,ロ-マ法のそれを継受したものであり,「正確にして,誠実な,信憑のある会計報告 bonam,veram et legalem rationem redere」と呼ばれた。そして,それは,(1)収支を証する受領書等cautiones instrumentaの証憑の吟味legendas rationes(2)金額の検証computondas offerae rationes(3)現金残高の返済reliqua solvere(4)勘定の締切subscribere rationesの4項目から成るものとされ,利益分配の前提となりえた。
次に判決における貸借対照表bilanciumの分配損益決定機能の法的効力についてみた。(判決CLXXVI)
原始商法(フランス商事工令)の源流の1つたるジエノヴァ最高法院判決における会計職能をみるをえた。商法会計に示唆するものと考える。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] (キシ,エツゾウ)岸,悦三: "商法会計規定の源流ー16世紀ジェノヴァ最高法院判決を中心としてー" 広島大学経済論叢. 14ー3・4. 15-23 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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