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多様体の幾何構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640069
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 代数学・幾何学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

市田 良輔  横浜市立大学, 文理学部, 助教授 (10094294)

研究分担者 保倉 理美  横浜市立大学, 文理学部, 助手 (00191122)
藤井 一幸  横浜市立大学, 文理学部, 助教授 (00128084)
一楽 重雄  横浜市立大学, 文理学部, 教授 (30046130)
浅野 洋  横浜市立大学, 文理学部, 教授 (00046012)
中神 祥臣  横浜市立大学, 文理学部, 教授 (70091246)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードリ-マン多様体 / 曲率 / 単射半径 / 極小部分多様体 / 基本群
研究概要

本研究の目的は非負リッチ曲率をもつ連結,完備なリ-マン多様体の幾何構造の研究を行うことであった。Mを非負リッチ曲率をもつ連結,完備なリ-マン多様体とする。Mの連結,コンパクト部分多様体N(一点でもよい)に対し,ある幾何学的量β_Nを導入した。β_NはNのMにおける法指数写像の単射半径ι_N,1次元相対ホモトピ-類π_1(M,N)と密接な関係がある。Mがコンパクトで,Mのリッチ曲率が正,π_1(M,N)≠0ならば,不等式 ι_N≦β_Nが成立つ。等号が成立すれば,NのMにおけるcut locus C_Nは連結コンパクトなMの極小超曲面で,π_1(M,C_N)=0であり,MはNとC_Nの法円板束を接着した構造を持っていることが解る。Mの曲率(リッチ曲率,断面曲率)に制限を加えることによりβ_Nの評価が可能である。このβ_Nの評価を用いてMと定曲率空間の比較が可能となる。以下,Mは単連結でない連結コンパクトなリ-マン多様体で,その断面曲率K_Mは条件:K_M≧1をみたとする。NをMの連結コンパクトな部分多様体とする。Nが一点のとき,β_N≦π/2である。このことから,ι_N≦π/2で等号成立はMが実射影空間(定曲率1)のときであることが解る。Nの次元が1以上の場合についてはβ_Nの取り得る値の中でπ/4に注目し,以下に述べる新しい結果を得た:
準同型写像ι_#:π_1(N)→π_1(M)に対し,G=ι_#(π_1(N))とおく。Gがπ_1(M)の固有な正規部分群であるとき,不等式ι_N≦π/4が成立する。等号が成立するのは,2dimN≦dimMー1のときである。又,2dimN=dimMー1ならば,Mは定曲率空間となり,NはMにおける全測地的部分多様体である。又,C_NはMの極小超曲面,π_1(M,C_N)=0,π_1(M)/G=〓Z^2である。
本研究については,まだ多くの興味ある問題が残されているので,更に研究を進める予定である。本研究で得られた結果は,近い内にまとめられ学術雑誌に投稿される。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2017-10-06  

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