研究課題/領域番号 |
02640126
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解析学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
熊原 啓作 鳥取大学, 教養部, 教授 (60029486)
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研究分担者 |
赤井 逸 鳥取大学, 教養部, 教授 (70032274)
下村 克巳 鳥取大学, 教育学部, 講師 (30206247)
和泉澤 正隆 鳥取大学, 教育学部, 助教授 (50108445)
小島 政利 鳥取大学, 教養部, 教授 (90032317)
若山 正人 鳥取大学, 教養部, 助教授 (40201149)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 擬ユ-クリッド空間 / ロ-レンツ空間 / ラドン変換 / ラドン逆変換 / セルバ-グのゼ-タ関数 / エ-タ不変量 / q類似微分作用素 / 量子群 |
研究概要 |
n次元ユ-クリッド空間のフ-リエ変換はラドン変換の1次元フ-リエ変換である。S.Helgasonはこの方法をリ-マン対称空間に適応して種々の結果を得た。本研究の主題は擬リ-マン空間であるが,熊原と若山は擬ユ-クリッド空間が符号数が(n,1)のロ-レンツ空間の場合にラドン変換及び双対ラドン変換を定義し,その性質を研究した。ラドン変換はロ-レンツ空間上の関数を超平面上で種分して,超平面全体のなす多様体上の関数を対応させる。その主な結果はダランベ-ル作用素と双対ラドン変換を用いたラドン変換の逆変換公式をnが4の倍数のとき(例えばn=4ならばドゥ・ジッタ空間)に求めたことである。 また若山は局所リ-マン対称空間上調和解析で重要なセルバ-グのゼ-タ関数の研究を行い,ゼ-タ関数の対数微分に関する重要な分式およびラプラス作用素の平方根によって定義されるエ-タ不変量とスピン表現の間の関係式を得た。 さらに若山は、q類似微分作用素を発見し,古典不変式論で重要なキセペリ恒等式の類似式を量子群に対して証明した。このq類似微分作用素は量子群の理論に新しい局面を開くと確信されるもので,継続した研究による結果が期待される。 和泉澤は調和解析的方法によって右側連続確率過程のなす束の閉苞によって新しい右側連続確率過程が得られることを示した。 下村はブラウン・ピ-タ-ソンスペクトルを中心に種々のホモトピ-を計算した。
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