研究分担者 |
本田 郁二 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (50051868)
仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (40118980)
黒田 耕嗣 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (50153416)
塩川 宇賢 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (00015835)
渋谷 政昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20146723)
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研究概要 |
高次元デ-タの示す現象の隠れた規則性を探るための新たなデ-タ解析の技法を発見し実用するため,教学諸分野の研究者の協力を得て,本研究を行なった。 研究分担者の共通な道具の1つとして,ネットワ-クで結ばれた UNIXワ-クステ-ション,特に,その上のデ-タ解析言語「S´」を採用した。この言語はオブジェクトに指向の関数型言語であり,対話型で数式をそのままの形式で入力すればよいので,数学研究者にとってはなじみやすく,快適な環境であることが実証された。 特に,問題解決のための,ある程度試行錯誤が必要な場合には強力であった。 研究成果は学術雑誌に伝統的な論文の形式で発達するだけでなく,ネットワ-ク上にS言語で書かれた1つのライブラリの形でも畜積したので,今後の研究を発展させる上での基礎を共有財産として残すことができた。 具体的な研究成果としては,確率論,統計学,確率過程論,代数学の各分野にまたがる数学モデルをさまざま構築することができただけでなく,解析結果のビジュアリゼ-ションに関していくつかの新しい技法を生み出すことができた。その過程で,各分野の伝統一的な結果の表現形式を統的なオブジェクトとして定義し,その有効性を具体的な事例にあてはめて,確かめることができた。
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