研究課題/領域番号 |
02640197
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
戎崎 俊一 東京大学, 教養学部, 助教授 (10183021)
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研究分担者 |
川辺 幸子 (奥村 幸子) 東京大学, 教養学部, 助手 (20224842)
牧野 淳一郎 東京大学, 教養学部, 助手 (50229340)
杉本 大一郎 東京大学, 教養学部, 教授 (10022592)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1991年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 楕円銀河 / 専用計算機 / ブラックホ-ル / 銀河形成 |
研究概要 |
平成2年度は、住友電工のワ-クステ-ションUー300Tを購入し、重力多体問題専用計算機GRAPEー1を接続した。このシステムで予備的なシミュレ-ションを行なった。 平成3年度は、専用LSI48個を使ったGRAPEー3をUー300Tに接続し、実効演算速度10Gflopsをマ-クした。これは世界最高速のス-パ-コンの性能を超えるものである。この豊富な計算パワ-を使って、銀河の衝突実験をたくさん行った。その結果次の2つのことが明らかになった。 まず、楕円銀河は銀河同士の衝突・合体で楕円銀河の力学的性質がうまく説明できることがわかった。この研究以前は、合体では楕円銀河の力学的性質を説明できないとされていた。しかし、根拠にしていた数値実験は、粒子数が少な過ぎること、初期条件の選び方に偏りがあることが、われわれのシステマティックな数値実験で明らかになった。また、銀河の中心にある巨大ブラックホ-ルを考慮すると、楕円銀河のコア半径と銀河の明るさの関係をうまく説明できなることがわかった。 次に、銀河の衝突、合体過程は非線形な波・粒子相互作用と位相混合で説明できることがわかった。従来、銀河の衝突・合体ではviolent relaxationという一種の緩和過程が発生して銀河内の粒子はいわゆるLindenーBell分布に落ちつくと信じられてきた。しかし、数値シミュレ-ションは、この予測と予盾する結果を与えていた。その理由は今まであまりはっきりしなかったが、この研究で緩和とはまったく違う性質を持つ波、粒子相互作用と位相混合だけが起こっていることがわかったので、この理由は自明になった。
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