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室温液体を用いた放射線検出器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 02640236
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 核・宇宙線・素粒子
研究機関東北学院大学

研究代表者

星 善元  東北学院大学, 工学部, 助教授 (80146117)

研究分担者 樋口 正人  東北学院大学, 工学部, 教授 (60048791)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード室温液体 / Warm Liguid / TMS / TMG / Tetramethylsilane / Tetramethylgermanium
研究概要

室温液体を用いた放射線検出器の開発は次の5項目について行なった。1)真空排気系の確立、2)真空純化法の確立、3)信号読みだし系の確立、4)室温液体TMS,TMGの電子生成効率、寿命、減衰長、経年変化の測定、5)TMGの放射線損傷の実験について行った。1)については真空排気系のアウト・ガスを最小限にするため、すべてステンレスで製作し、系の到達真空度は10^<ー7>Torrを得た。これにより高真空での実験が可能となった。2)についてはモレキュラ-・シ-ブ4Aを用いることにより室温液体の純化が行われ、真空蒸留で除去出来ない不純物の除去が容易に行われることがわかった。3)の信号読みだし系には補助金の設備費で購入した前置増幅器、主増幅器、デ-タ処理用パソコンを用いることにより系統的にデ-タの処理が出来、目的のデ-タを得ることが出来た。設備されたこれらの機器を用いて4)、5)の測定を行った。各液体の電子生成効率、寿命、減衰長はTMSにおいて、0.72、4.33μsec、3.9cm、TMGにおいては0.60、3.75μsec、3.4cm、となり、このデ-タを用いることにより室温液体を用いた放射線検出器の設計が容易になるものと考えられる。さらにTMSを用いて電子生成効率の経年変化の実験を約一か月行い、G=0.78Exp(一1.4x10^<ー4>・t)の指数関数適合曲線を得た。このことにより一か月で約10%の減衰になることがわかる。またTMGを用いて放射線損傷の実験を500Ciのコバルト放射線源を用いて行い、積算線量1.3x10^3Gyで50%の電子生成効率の減少を示した。さらにTMSについても同様の実験も行う予定である。又、現在、消耗品で製作したグリッドを用いて各液体の ^<207>Biからの転換電子のエネルギ-分解能の測定を行っている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Hoshi: "New Warm Liquid Tetramethylgermanium for a Liauid Ionization chamber" 東北学院大学工学部研究報告. 25. 31-34 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hoshi: "New Warm Liquid Tetramethylgermanium for a Liqued Ionization Chamber" Japan Journal of Applied Physics.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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