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スピンラベル法による反強誘電性液晶の動的構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640287
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物性一般
研究機関中日本自動車短期大学

研究代表者

福井 稔  中日本自動車短期大学, 自動車工業科, 教授 (40093067)

研究分担者 石橋 善弘  名古屋大学, 工学部, 教授 (00023052)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード液晶 / 反強誘電性液晶 / MHPOBC / 強誘電性液晶 / ESR / スピンラベル法
研究概要

反強誘電性スメクチック相(S_mC_A^*相)は,分子の持つ電気分極が,隣りの層では反平行に整列している構造を持つ,最近液晶MHPOBCで発見された液晶相である。このS_mC_A^*相は液晶ディスプレイへの応用に有力視されている。我々は,このMHPOBCのS_mC_A^*相が室温でも安定に存在する可能性を求めて,まず,左らせん体と右らせん体の混合物の相図をDSC測定によって調べた。その結果は,50%ー50%の混合比を除いて,全混合比領域で,C_A相は100℃〜50℃に存在することが判明した。次に光学純度の良いMHPOBCで存在するI_<SO>ーS_mAーS_mC_α^*ーSC^*ーS_mC_γ^*ーS_mC_A^*相のうち,C_A^*相はじめ,最近フェリ誘電相といわれるC_γ^*相の構造を調べるために,スピンラベル済の12ドキシル・ステアリン酸メチルと3ードキシルー5_αーコレスタンを加えてESR測定を行なった。始めに5φの石英試料管に試料を入れ,S_mA相で磁場の中で液晶分子を配列させ,温度を下げて,各相でESR測定を行なった。測定磁場を配列磁場と平行又は直角にしたとき,ESRスペクトルは,分子配列の程度に応じて窒素の超微細構造に変化が見られた。またスピンラベル分子の異方的運動や,液晶分子のアルキル基の鎖のジグザグ的揺らぎ運動が見られた。次に揺らぎの分散を調べるために,測定の変調磁場の周波数を80Hzと100KHzにしてESR測定を行った。マイクロ波電力が低いときは,スペクトルに本質的変化はなかったが,100mW程度になると,スペクトルに差が現らわれるように思われる。この差を精度よく測定するために,スペクトルの積算や減算をコンピュ-タと連結して,自動的に行なうようにする必要がある。この補助金で購入したロックイン・増幅器と他の発振器とを組み合わせて,変調磁場周波数をもっと広く変えて同様の測定を行ないつつある。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 福井 稔: "Phase Diagram of Enantiometric Mixture of MHPOBC" Jpn.J.Appl.Phys.(1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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